スマパーカー
五十嵐
「あなたたち…。
風紀を乱さないでって何回も言ってるでしょう?」
カップル女
「すいません!」
五十嵐
「まったく、何度言ったら直るのかしら。」
天草
「やぁ、五十嵐。」
五十嵐
「天草会ちょ…。」
たゆん たゆん
五十嵐
(こっ、これは風紀が乱れてるって言うの!?
ただのニセチチだけど、でも…。)
畑
「おや、五十嵐さんと会長じゃないですか。」
五十嵐
「ちょっと、畑さん!
あなたともあろう人が何て格好してるのよ!
パーカーを脱ぎなさい!」
畑
「すいません。
これ今、試験中なんです。」
天草
「試験?
なんだそれは?」
畑
「その前に会長、使い心地はいかがです?」
天草
「こら!
あんまりおおっぴらに言うんじゃない!」
五十嵐
「やっぱ、天草会長もそれ取りなさい。」
畑
「実はこのパーカー、ロボット研究部とコラボして、スマート化したメカなのです。」
天草
「ほう!
それはスゴいな。」
五十嵐
「いや、確かにスゴいですが…。」
畑
「デザインも考えられてるし、パーカーを小改造しちゃえばどのパーカーにも載せ換えられる優れものです。」
天草
「おしゃれも犠牲にせずか。」
五十嵐
「それはいいかも…。」
ヴィィィ
天草
「やっぱり、そう言う機能は搭載してるのか。」
畑
「まぁそう言うことですので、あと10分位は試させてください。
今のは通信連絡が来ただけです。」
天草
「スマフォとも繋いだのか。」
五十嵐
「…。」
畑
「やっぱりダメ?」
天草
「まぁ、学校じゃなきゃ連携できんから、今回だけは見逃そう。」
畑
「ありがとうございます。
やはり会長は分かってくれると思ってました。」
天草
「ところで、どんな機能があるんだ?」
畑
「内臓の小型カメラでこっそり撮影したり、そのデータをスマフォ端末からPCに自動転送することもできます。」
天草
「やっぱり、脱いでもらおうか。」
五十嵐
「せっかくコラボするんだから、そんな盗撮用みたいのじゃなくてもっと有用な物を作りなさいよ…。」
畑
「例えばどんな物ですか?」
天草
「面白い所で行くと、腰を動かすことができるロボットを搭載するとか。」
畑
「なるほど。
ロボットが人間に腰の動きをレクチャすると。」
五十嵐
「有用性が見えません!」
天草
「ほう。
たどたどしい動きの男子には自分がレクチャしたいタイプか。」
畑
「あるいは自分が腰振りたいか。
まさかどっちも?」
五十嵐
「私が卑猥な発言したみたいにしないで!!」
カエデちゃんの意外なキャラ発覚か?
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