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朝陽、輝く中で
翌朝。
珍しく早く起きた津田は、ひとり、庭に出ていました。



津田
「気持ちいいなぁ〜。
朝って、起きれれば最高なんだけど。」

萩村
「じゃあ起きなさいよ。」

津田
「あ、萩村、おはよう。
早いね。」

萩村
「あんた物音大きすぎるのよ。
私も起きちゃった。」

津田
「あぁ…、ごめん。」

萩村
「でも、たまには早起きもいいじゃない。
寝起き悪い人にとって朝は最悪でしょうけど、たまにはいいものよ。」

津田
「そうだなぁ。
寒いけど。」

萩村
「そうね。」

津田
「まだ日が昇りきってない感じ、好きだなぁ。」

萩村
「そうね。」

津田
「コーヒーとか飲みながらね。」

萩村
「何よ、ただのカッコつけじゃない。」

津田
「ハハハ。
そうだね。」

萩村
「やっぱり、コトミちゃんの兄ね。」

津田
「あれは厨二だから、それとは少し違うような…。」

萩村
「一緒。」

津田
「う…。」

萩村
「……。」

津田
「……。」

萩村
「……。」

津田
「…萩村。」

萩村
「何?」

津田
「ありがとね。」

萩村
「!?
とっ、突然何よ。
気色悪いわね…。」

津田
「俺に勉強教えるの、大変でしょ。
頭悪いし、忘れっぽいし。」

萩村
「あぁ…、まぁ…。」

津田
「萩村だって、もっと自分の勉強したりしたいだろうしさ。」

萩村
「あ、あれは私の復習でもあるし、別にどうってことないわ…。」

津田
「そっか。
でもまぁ、俺の勉強に付き合ってくれるのはありがたいなぁって。」

萩村
「それは、好きだから…。」

津田
「え、好き…?」

萩村
「あ!
いや、ひ、人に勉強教えるのが…!」

津田
「あぁ…。
そうか、そうだったね。
やっぱり萩村はすごいなぁ。」

萩村
「そっ、そうよ!
私が教えるの好きでやってるんだから!
うん…。」

津田
「ふふ。
さて、そろそろ戻ろっか。」

萩村
「…津田。」

津田
「ん?」

萩村
「そっ、そう言ってもらえて嬉しいわ…。
…それだけ。」

津田
「…。
うん、よかった。」

天草
「終わったか?」

萩村
「!?」

津田
「会長、おはようございます。
七条先輩も。」

七条
「うふふ。
話し声が聞こえると思ったら、2人で何してたのかな?」

萩村
「え…、いや、つっ、津田がここにいたから少し話してただけで…。」

天草
「学生が朝からきゃっきゃうふふとは感心しないなぁ。」

津田
「朝からテンション高いな。」

七条
「だって、ここから見ると、朝○ちをスズちゃんのお口で処理しようとしてるみたいなんだもの。」

津田
「もう収まってるよ!」

天草
「そうか。
じゃあ2人とも、今日は学校だから、朝ごはん食べて支度するぞ。」

津田・萩村
「はい。」




凍える寒さに包まれた、2つの白い息。


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あきゅろす。
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