蒼龍鬼
2.
「お前は一体何なんだッ・・・」
また尋ねると、男は腕に巻いてある包帯を外した
その瞬間、踏まれている男は目を見開き顔を真っ青にして震える
「そ、それはまさか・・・ッ」
男は震える声を必死に出す
次に男はパーカーのフードを脱いだ
バックで満月が綺麗に光っているお蔭で見えるその姿は
綺麗で透き通るような銀髪
そこから覗く、左耳の垂れ下がった十字架のシルバーのピアス
碧い瞳
妖艶な程に整った顔のパーツ
身長はそこまで高くはないが、老若男女共に見惚れる程綺麗だ
そして男の視線は、包帯を取って見せた男の左手首
そこには、腕に塒を巻いた龍に見える痣があった
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