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タメだと分かっているのに……
3.

もう少しで梅雨入りか……
毎年の事だが、考えるだけで憂鬱になって来る
制服はズブ濡れになり、家帰れば風呂直行
家すら出たくなくなる
俺は雲一つない空をぼんやりと眺めた

「………今何時」

目を擦りながら起き上がった黎
若干声が掠れている

「12時ちょいやな」

もうそんな時間か……
動いてなくて腹空いてないから、時間感覚消えてたわ
て事は、4時間目真っ最中てトコか

「次なんだっけ」
「何やっけ?」

うーーんと畝る尊

「あ、思い出した。体育や」
「ダル」
「サボる?柚騎がサボるんやったら、俺もさーぼろ」
「こんなところでサボるなら、帰ろうよ」
「そうするか」
「そやな」

俺等は例の意見に賛成して、授業の終わりチャイムが鳴ると同時に教室にカバンを回収しに行った





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あきゅろす。
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