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短編小説
永い夜
気が付いたら時計の針は0時をとうに過ぎ、もうすぐ1時なるくらいだった。終電はとっくに出てしまい家に帰るのに歩いても一時間はかかってしまうため、今日はそのまま彼女の部屋に泊まらせてもらった。



「なんか久しぶりだね」

「ん?」

「こうして二人で寝るなんて」

「あぁ、そうだな」

狭いベッドに二人で入り横になっていた時に彼女から話しかけてきた。こうやって二人で夜を過ごすこと事態久しぶりだし、ベッドで二人で寝ることなんて半年ぶりくらいだろうか?自然と手は繋がれていた。



「暖かいね」

「お前がいるからな」

「じゃあもうちょっとくっついちゃお」

「おいっ!?」

彼女は僕の方により抱きついてきた。暖かいのはなによりだが、如何せん僕も男だし、好きな女の子に抱きかれたら恥ずかしいのだ。


「心臓バクバクいってるよ」

「しょうがないだろ」

「まったく、いつまでたっても君は恥ずかしがり屋だね」

「お前が神経図太いんだよ」

「何か言った?」

背中にいっていた彼女手がいきなり僕の首にまとわりついて締まっていく。

「言ってまへん…くるひーから放せ」

「やだ。まぁ、力はゆるめてあげる」



どうも彼女には敵わないな。明日は休みだし、久しぶりにぐっすりと眠れそうだ。


「そう易々と寝かせると思って?まだまだ夜は永いわよ?」



やっぱり彼女には敵わないな。




あとがき


ほっとレモンの後日談、と言っても数時間後の話。ほっとレモン一杯で遠泳と語っていたら次の日になって、終電は出てしまい久しぶりに彼女の部屋に泊まることになった彼。そう言えばまだ二人の名前が決まってない!!誰か名前つけてくれないかなぁ…


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あきゅろす。
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