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素直な気持ち 6




勿論、雲雀さんが私を追いかけて来てくれるなんて…
そんな事はある筈なくて…。
私は、誰かに泣き顔を見られないように、
…急いで家に向かった。


自宅に帰り、真っすぐに自分の部屋まで行き、
ベッドでひたすら泣いた。

こんなに泣いたのは、生まれて初めて……。





その日は、散々泣いて…
夕飯も食べずに、お風呂で泣いた顔をごしごし洗って、
スグにベッドに潜り込んだ。

もう、これ以上、辛い事を思い出したくなくて、
兎に角、寝る事にした。



でも…、なかなか寝付けなくて、
結局……真夜中まで、起きていたけど――。








――翌朝からの学校生活は、――
最低、最悪の日々だった…。


同じ校内に、
雲雀さんがいると思うと…落ち着かない。



…辛い…。心が痛い…。


――考えただけで苦しい。




友達には、雲雀さんと別れたなんて、言えなくて
…黙っていた。

だって告白する時にも皆で応援してくれて、お世話になって…、
色々と協力してくれた友達だ…
自分から別れを切り出したなんて、
…とても言えないよね。




お陰で、学校生活は酷く居心地の悪いものとなった。

何も知らない友達から『雲雀さんとはどう?』なんて
無邪気に聞かれた時は、ビックリした。

――上手く、誤魔化せていただろうか?








何とか、作り笑顔を貼りつけて、
元気な振りをして数日間を過ごした…
あぁ、明日は休日だ、やっと学校に行かなくて済む日が来る…。

学校は大好きな場所だったのに、
まさか、これ程…苦痛を感じる場所に様変わりするとは…。
そんな事、今までは…思ったコトも無かったな…。




失恋した友達が、学校を数日休んだ事があったけど
…今ならその気持ちが良く解る。

いや、私の場合は…
自分から関係を壊したのだから…逆なのかな?
でも、きっと、辛い想いは…同じなんだろうと…思う。



心が張り裂けそうとか…
心が締めつけられて苦しいとか…
そんな感情も、今ならよく理解できる。





この…切ない寂しい気持ちは、

…一体、どうすれば癒されるのだろう…?












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あきゅろす。
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