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素直な気持ち 10




……正直、当分の間、引きずりそうだけど、
自業自得だし、耐えるしかない。

自分はそれで良いけど、…でも、雲雀さんは?




あんなに、勝手な事を言うだけ言って、
逃げるようにして帰って…それで良いの?

――いや、良くないよね?



どう考えたって、私の方に非があるのに…このままなんて。

出来たら、彼に…正式に謝りたい。

もう、私の言葉なんて、聞いてくれないかもしれないけど…
ちゃんと謝りたい、な…。






休日明けの学校で、
思い切って、雲雀さんに謝りに行ってみようか?
でも、もう、応接室には入れてくれないかもしれない。

いや、雲雀さんに会う前に、
風紀委員の人達に止められて、終わりかな?
…その可能性が、一番高いよね。


何しろ、もう彼女じゃないんだから、応接室に入る資格はないしね。

出入り自由で、風紀委員の人達にも止められなかったのは、
雲雀さんの指示があったから。
今は、きっと、逆に…
絶対に近づけるな…とか、指示してるかもね?






だけど、ハッキリと自分が悪かったと自覚したのに、
謝らないのは、嫌だな。
自分の信条として、
謝るべき時にはキチンと謝るべし!というのがある以上、
例え、会える確立が低い相手でも、
会えたとしても、話を聞いてくれないかもしれなくても、


やはり、一度は…誠心誠意、キチンと謝っておきたい。





何より、ちゃんと正式に謝らないと、
学校での居心地がずっと悪いままのような気がするし。



…そうだ、ダメ元で告白した時と同じように、
勇気を振り絞り、雲雀さんに謝罪しよう!

例え、彼が聞いてくれなくても、
一応、会いに行くだけ行ってみて、言えそうなら、言うだけ言おう!







そして、それが終わったら、今まで応援してくれてた友達にも…
本当の事を打ち明けて、
そして、それで本当の終わりにしょう。




でないと、仲の良い友達にまで嘘を付いてる
…今の状態は、ちょっと辛過ぎる…。 


…苦し、過ぎる…
そろそろ、私の下手な演技も限界だし…ね。

…元々、ウソをつくのは、…苦手だし。






そう、それで…
全てをキレイに…終わらせられたら…いいな…。






そう、決心をしたら、とても心が軽くなった!  


…よし!












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