必然の再会 5 そんな雲雀さんを、ジッと見ていたら… ドキドキと心臓が煩いぐらいに高鳴り出した…! 自分でも解るぐらいに…みるみる顔が真っ赤になり… 熱を帯びた顔を隠したくて…俯いた。 だ、ダメよ!私の心臓!! …ちょっと落ち着いて!! 自分で自分の心臓に… 冷静になるよう、必死に話しかける(勿論、心の中で) まさかの出会いに… 完全に、舞い上がってしまった自分を冷静にさせるのは、もう大変! でも…良く考えたら、雲雀さんと会話する機会なんて… ――滅多にない!(いや、二度とないかも!) 中学の時だって、遠くからこっそり見るだけで 会話なんて、一度もしたこと無かった。 恥ずかしいけど…、思い切って話掛けてみようか…な…。 まだ赤い顔のまま… 勇気を振り絞って…おずおずと話し掛ける…。 「…あ…あの、雲雀さんは…」 「今でも時々…並中に来てるんですか?」 「…いや…最近、忙しかったからね。」 「ここに来たのは、久しぶりだよ。」 「そうですか…」 「私は、高校から並盛を離れたので、数年振りに来ました。」 「…そう。ここは、あまり変わってないだろ?」 「はい、そうですね。…色々と、懐かしいです。」 「うん。」 心地よい風が吹いて、火照って赤くなった私の顔を …冷やしてくれる。 さっきより、ちょっとだけ…慣れたかも。 それにしても… 雲雀さんが、こんな風に会話に応じてくれるなんて 少々ビックリした。 あの雲雀さんと、普通に会話する日が来ようとは… 中学の時には、思ってもみなかったな。 [*前へ][次へ#] [戻る] |