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必然の再会 3




そんな雲雀さんには、
実は…隠れた『秘密のファンクラブ』が、学年ごとにあって、
バレンタインデーや、雲雀さんの誕生日の前後
(誕生日当日は祭日だから)には
下駄箱や、応接室のドアの前に…
こっそりプレゼントを置いて来るような事もしてた。




そういう私も…
雲雀さんに憧れている事を、仲良しの友人達に打ち明け、
ファンクラブにも入ってた。
最も私は…そんなに熱烈な活動はしなかったけど。


…いつも、遠くの取り巻きの中から見てるだけ。 
それだけで幸せを感じて、満足してたしね。



でも、実は…バレンタインデーや誕生日前などに、
朝早く来て、雲雀さんに…
こっそりチョコやプレゼントを贈った事もあるんだよね。


…それも、合計3回も…。







…雲雀さんは、中学の時もカッコイイ人だったけど、
今ならもっとイケメンになってるのかな? 

間違いなく…
更にカッコ良く…素晴らしく男前…になってるんだろうな。



会えるものなら一目で良いから会ってみたい…な。






そんな事を、ボッ〜と考えながら…、
眼の前で、元気一杯に練習している…野球部の子達を見ていた。



通り過ぎて行く風が…気持ちいい。
グランドから響いてくる、部活動特有の音が…懐かしく感じる。

野球少年達の、元気一杯な動作音や声は
…今の私には一種のBGMのようだ…




ほのぼのとした気持ちで…ゆっくり過ぎる時間を
…楽しんでいた…





……のだが……。









「…校内は、部外者は立ち入り禁止だよ。」



「…えっ?…」






ふいに、後ろから聞こえた、低い声…に驚いた…。











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