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異常事態 9




お茶の用意をしているマリィさんを横に、
会話が始まる。




骸「情報屋の“マリィ”と言えば…有名ですが、こんなに可愛らしい方だったとは…。クフフ…。」



了「オレも聞いた事がある気がするが、極限に忘れたっ! しかし、着物の似合う美人だなっ!」




ディ「ホントにびっくりだぜ…。まさか、恭弥と結婚する事になるなんてな…。
「オレの部下にも何人かマリィのファンがいんだけど…あいつら驚くだろうな…」





ツナ「オレも、会ったのは初めてだけど、噂は良く聞いてました。山本や獄寺君から話も聞いてたし…」
  「優秀で、信頼出来る情報屋で…しかも、気立ての良い人だって…。」



山「マリィは人気者だからなっ!良く話題に上るよな〜! 」



獄「仕事もキッチリしてるしな…。 」








骸「…クフフ。随分と、高評価なのですね…。」



リボ「そりゃそーだぞ。 マリィは…Jの娘だからな。」



骸「…J? ――あの伝説の情報屋、Jの事ですか?」






リボ「…そうだぞ。Jが自分の全てを叩きこんだ娘だ。」



骸「…ほう?あのJの娘さんですか…。成程…。」





山「…そうだったのか、知らなかったぜ…。」



ツナ「オレも…初めて聞いたよ。」



獄「…オレもッス。」
 







ディ「マリィの親父さんは…自分に娘が居る事を、ひた隠しにしてたからな。」
  「余程、信頼の出来る相手じゃないと、家族の事は一切明かさない人だったな。」




マリィ「………。」








黙って聞いていた恭さんが、
苛々した様子で、鋭い眼差しを向け、口を開いた――。



恭「……君達、いい加減にしなよ。さっきから黙って聞いてれば、勝手な事ばかり…。」
 「それに、赤ん坊…。 ――余計な事を、話さないでくれるかい?」



リボ「ヒバリの妻になるという事は、ボンゴレの一員になるって事でもあるからな。」
  「こいつらに、新入りの情報を、伝えただけだぞ。」






恭「彼女が何時、ボンゴレの構成員になるなんて言ったかい?」
「…彼女は僕のモノだ。」




獄「テメーも一応、ボンゴレの一員だろう!しかも守護者で、最高幹部の1人じゃねーか。」
 「その妻なんだから、当然ボンゴレの仲間になるに、決まってんだろーが!」



恭「そんな事、知らないよ。彼女をボンゴレの一員にするつもりは無い。」
 「彼女には、その内…風紀財団で、一定の仕事を任せるつもりだけど、君達には関係ない事だ。」





獄「―― だっ〜! …だ、か、ら…!」



ツナ「…獄寺君…もういいよ…ιι」



獄「…はい…。…ったく…。」



不毛な応酬が続きそうになった所で…
沢田さんが苦笑しながら、獄寺さんを止めた。










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