異常事態 7
リボ「で、…ヒバリ、どんな奴なんだ? …身元は、確かなんだろうな?」
そう声を掛けて来たヒットマンに、チラリと視線を送って――。
恭「…当たり前だろう。この僕が変な女に引っかかる訳がないだろ?」
「彼女は有名な情報屋だよ。最も、先日…強引に引退させたけどね…。」
ディ「…情報屋? …おい、恭弥…まさか――。」
―― その時、廊下から…彼女の声が掛かった…。
マリィ「――失礼致します。」
襖をスッと静かに開け…
恭さんが買ってあげた着物を、美しく着付けマリィさんが、入って来た…。
本当に、お世辞抜きで…彼女は着物が良く似合う…。
最も、彼女にそう言うと…真っ赤になって否定するのだが…。
そんな所も、可愛い方だ…。
あ…いや、…こんな事を思ったのが恭さんにバレたら、大変だ!
…確実に咬み殺されるだろう…。
――急いで、余計な思考を頭から追い出す…。
ディ「…ええっ! …おいっ! …マリィっ!?」
獄「ん…?」
山「おっ!…ヒバリの嫁ってマリィだったのな〜!」
マリィ「…あ、…あの…お久ぶりです。」
「それと、…はじめまして――ボンゴレ]世とボンゴレの皆さま。本日は、わざわざお越し頂き、有難うございます。」
そう言いつつ、若干照れながら…
ペコリと頭を下げたマリィさんに――。
恭「……何?…君達、知り合いなの?」
――恭さんの、不機嫌そうな低い声が飛ぶ。
ディ「でぇっ〜! 一体何時の間に…!!おいっ、恭弥もマリィも水臭いじゃないか!どうして連絡くれねーんだよ!」
恭「どうして僕が、貴方に連絡する必要があるの。それより、質問に答えなよ。 …どんな関係?」
――恭さんが、今度はマリィさんに向かって聞く。
マリィ「父とディーノさんのお父様とが、お友達だったので。…小さい頃は、よく遊びに行きました。」
ディ「マリィは…オレの親父の、親友の娘さんだ。まぁ、オレの妹分と言ってもいいな…。」
恭「…へぇ、彼女が貴方の所に出入りがあったのは、知ってたけど…。幼馴染みってコト?」
ディ「…まぁ、そんな所だ。」
「…でもマリィの親父さんが急死して、後を継いで独立してからは、――あまり会う機会は無かったな…。」
「…元気だったか? ロマーリオ達も心配してたんだぞ?」
マリィ「…すみません。何処の組織にも属さずに…1人で仕事をすると決めたので…。」
「キャバッローネと、特別懇意な関係だと思われたくないので…少し避けていました。」
ディ「…そうか。…たった1人で良く頑張って来たな…!…偉いぞ!」
そう言いつつ…優しい笑顔を浮かべ、ディーノさんがマリィさんの頭を優しく撫でた。
年の離れた兄妹の、久々の再会…という雰囲気で
―――ほのぼの…
…する筈、だったが…
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