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異常事態 4



…あの、超レアな光景を見て以来…、
少し、恭さんに対する認識が変わった…。



他人に関心を抱かず、群れを極端に嫌う恭さんが、
気に入った女性なんて、彼女が初めてだと思うが…

まさか、こんなに…ベタ甘な恭さんを見る事になるとは…。




先日、求婚したばかりだし…
今の時期は…結婚前の“特別に甘い雰囲気”の時なのだろうが…

そんな事は、世間一般での話であって、
まさか…あの恭さんが…
一時も、彼女を傍から離さないなど…
そんな事をする人だとは思ってなかったし、正直驚いている。






求婚した後、恭さんは…
強引に彼女を仕事(情報屋)から引退させ…
日本の風紀財団のアジトに連れて来た。

≪彼女は個人で仕事をやっていたので、別に誰かに通知(連絡)した訳ではないが…≫



アジトでは、恭さんのプライベート空間である屋敷内に
彼女の部屋も作り、同居している状態だ…。

彼女には…私的屋敷内で、
自分の身の回りの世話や、家事をさせてるだけでなく、
恭さんが、アジトの公用スペースの和室で仕事をする時にも、
傍で控えさせている。




彼女は、風紀財団の仕事を少しでも手伝うと申し出てくれたのだが、
恭さんは、それを許さず… 
当分の間…“常に自分の傍にいるように”…と
指示したらしい。


要するに…

『片時も傍から離さない』状態だ…。






先日、どうしても出張が必要な要件が出来た時には、
彼女も一緒に連れて行ったし、
私が代わりでも良い内容は、私が行く。

以前なら、恭さんは自分で行く事が多かったのだが…
今はアジトを離れたくないのだろう。








そんな、珍しくて、驚きを隠せない光景も、
多少は見慣れた頃に――、

恭さんの婚約の噂を聞き付けた、
ボンゴレの皆さんから『お祝いに行きます』…と、

――連絡があった。









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あきゅろす。
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