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異常事態 11



恭さんとは思えない…台詞の連続…。

眼の前の人物が、雲雀恭弥だとは、信じられなくなる……。




恭「色々作戦を練って、やっとの思いで…告白して、プロポーズしたんだ…」
 「――だから、彼女に気安く触ったり、話しかけないでくれる?」




いつの間にか、恭さんが、マリィさんの背後に立ち、
彼女を後ろから抱き締める格好になってる。


マリィ「…えっ? あ、あのっ…!」


真っ赤になるマリィさんを無視して。
…更に腕の力を入れる恭さん…。






恭「特に…そこの南国果実頭…。彼女に…気安く、話掛けないでよ。」



骸「…クフフ。――余程、彼女が大事なのですね。」
 「こんな雲雀恭弥を…見る日が来るとは、思ってもいませんでした。」



恭「…煩い。…話掛けるなと、言ってるだろう。」




更に力を入れたらしい恭さんの腕の中で…
真っ赤になりがら、苦しそうな表情になるマリィさん…。




ツナ「…あの…ヒバリさん。…マリィさん、苦しそうですよ? ιι」


マリィさんの…
無言の訴えに気がついた沢田さんが、声を掛けた…。




恭「…あぁ、悪かったね。つい力が入ってしまったよ。」


(…謝ってるけど眼が笑ってる…今のは、ワザとだった気がする…)






恭「…君も…こんな連中と気軽に話さない事、良いね?」

――マリィさんの眼を覗き込むように話す。

耳まで赤くなったマリィさんは…
…何も言えないでいる。 




……可哀想に……。





(やっぱり、私が皆さんとお話をしたから…怒ってるんだ。)
(それであんな力を…!)
(それに…皆さんの眼の前で…ワザとやってるんですよね…絶対っ!)



マリィ「………。」






クスリと妖艶に笑った恭さんが、
もう一度マリィさんを背後から抱き締めて、
彼女の髪に軽いキスを落とす…

キスの様子も、
マリィさんの、真っ赤で恥ずかし気な表情も…

わざわざ、皆さんに見せ付けるように――。




そして……。




恭「彼女自身も、彼女の時間も、何もかも…全て僕のモノだ。…誰にも渡さないよ。」


そう話しながら、より一層彼女を抱きしめた…。






一同 
(……コレ、一体ダレだ…?) 
(…悪い夢でも、見てるのか!?)




未だかつて出会った事のない…
あまりに激レアな光景に…


一同、言葉を失い、絶句する。





――想像を絶する…異常事態だ…。













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あきゅろす。
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