闘神降臨 ７
＊同、４月２日＊
一方、並盛の不良共のグループには、
まだ正式に入ってはいないが
そこそこの勢力を持ち、その動向によっては…
今後の並盛の不良共の勢力地図が、
大きく変わるかもしれないと…
…そう、噂をされている…
『草壁哲矢』を頭とした、
小学６年生を中心にしたグループも…
昨日の、河川敷での戦闘
(というには、あまりに一方的にやられたらしいが)
の情報を掴んでいた。
グループ内に…
河川敷でコテンパンにやられた兄を持つ者がいた為、
その情報は、かなり詳しく草壁の耳に届けられ
…驚きを持って聞いた。
主なメンバーだけが、こっそり集まり
昨日の様子の情報の共有をし…
そして…どうやら、
『並盛中の不良共を集めて…』
『ヒバリ・キョウヤを倒す計画を立てたらしい』
…との、噂話も聞いた。
自分達は、どうするべきか…
そう尋ねて来るメンバーに、草壁が答える。
「オレ達は…その集団リンチには関わらないでおこう。」
「だが…そのヒバリ・キョウヤがどうなるのかも気になるし」
「オレと同じ学年だと聞いてるが…顔を見た事もないので、見たい。」
「それに、実際どれぐらい強いのかも確かめたい。」
「だから当日は…気がつかれないように、校舎の影から…」
「こっそり様子を見る事にしないか？」
「だが、何があっても手出しはしない。」
「…そう、皆に連絡しよう。」
それを聞いたメンバーは、草壁の提案に頷き、
自分達より年長者の“集団リンチに加わる者達”には
“決して知られないよう”に…こっそりと連絡を回した。
『ヒバリ・キョウヤ及び、当日のリンチの様子を直接見学したい者は』
『万が一、巻き込まれた時の覚悟を決めてから…』
『細心の注意を払って…当日の集合場所に来るように…』
という注意と共に…回された連絡網は、
極秘扱いで全メンバーに、その日中に伝えられ
固唾を飲んで4月４日を待つことになった。
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