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闘神降臨 12




一方、こちらは…
教職員達には見えない別の校舎の影から、
こっそり成り行きを見ていた、草壁のグループ。




万が一、リンチに巻き込まれる事があれば、
大変な事になると思ったのか、
当日、実際に学校に見学に来た者達は、少人数だった…。


草壁を筆頭とした力自慢の者達であり、
今年の春、並盛中学に入学予定の者達ばかりが…5名。

グループ内の主要メンバーのみが、集まった形になった。






大方の予想を裏切り…
リンチを仕掛けた側ではなく…

ヒバリ・キョウヤの圧倒的な勝ち。


それも、余裕すら感じさせる程の闘いぶりに
…全員が無言だった。






――強過ぎるっ!!


あまりに…彼は、…強過ぎるっ!!






とても…
自分達の敵う相手ではない事は、明白だった。
あれで自分達と同級生だとは…到底信じられないっ!!


これ程までに強い者が、同じ並盛に居たのに
…気が付かなかったなんて!

同じ学年の少年なのに…桁違いに強いのに
それが噂にすら、なってないなんて…!






ただ…雲雀家といえば、結構な名家であり
並盛でも有名であるため…

その名を聞いた事はあったし、
自分達と同学年の少年がいる事も…噂に聞いた事はあった…


だが、しかし…
その噂の内容は、彼の学業的・運動的な優秀さや、
教師達にも全く遠慮なしに、
言いたい事を言い自分のしたいようにするとか…

独りが好きで、群れる奴を嫌うとか、
傍若無人な振る舞いの奴だとか…

そんな噂ばかりであり――、

これ程までに強い奴だとは…聞いた事が無かったっ…!!





驚きを隠せず、その場から動く事さえ出来ずに…
5人全員が、固まったままだった…












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