過去拍手<勧誘成功の報告>2 リ「ソイツは事故の現場で…」 「悲嘆にくれる各国からの遺族との間で通訳をしつつ…」 「自分が関わった人達を必死に慰め…支えてやっていた。」 「アイツ自身だって…」 「かけがえのない両親を同時に失い、哀しみと絶望の底だっただろうに…な。」 ツ「…凄いね。そんな事…なかなか出来ないよな。」 リ「あぁ、俺も感心して見ていた。」 「…なかなか気丈で…芯の強い奴だ。」 ツ「その子…祖父母も亡くなったって言ったよね?」 「他に親戚とか…ひとりぐらい居ないの?」 リ「両親は、両方共…一人っ子でな。」 「叔父も叔母も…親戚も誰も居ねぇ。」 「本人も一人っ子だから、兄弟もいねーんだ。」 ツ「一人っ子か、…オレと一緒だね。」 「まだ大学生なのに頼れる家族が一人も居ないなんて…心細いだろうな。」 リ「そうだな…だから…」 「ボンゴレに迎え入れて“ファミリー”に…“家族”にしてやろうと思ってな。」 ツ「そんなの…、一般人を勧誘する言い訳にはならないだろ。」 リ「それだけじゃねぇ。」 「…イタリアでソイツに出逢った時に…何か感じる物があった。」 ツ「…感じる物?」 リ「あぁ…それが何なのか、まだ分からねーが。」 「…アイツが“ボンゴレに必要な人材”なのは間違いねーな。」 ツ「…何だよ、その…不確実な理由…。」 リ「俺の…勘だ。」 「…こんな風に感じる俺の勘に、間違いはねぇ。」 ツ「リボーンの勘が良いのは、知ってるけどさ。」 「…だからって…。」 リ「何時までも、ぐだぐだ煩せーぞ。」 「もう決まった事なんだ。本人も承諾済だしな。」 「…卒業式の5日後に、迎えに行くと話している。」 ツ「…強引過ぎるだろ。(溜息)」 [*前へ][次へ#] [戻る] |