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過去拍手<ヒバードと雲雀さん> 2




その後…
黄色い鳥を貸して、遊ばせてやろうと考えたが、
さて…大丈夫だろうか。


あの鳥は、ああ見えて…実は“人を選ぶ”のだ。

結構賢いし、
あの様子では人語もある程度なら解しているようだ。
良く相手を観察し…気に入らない人間には近づきもしない。





鳥を僕の手に止まらせて…
彼女と遊ぶように、声をかけて様子を見る。

ジッと彼女の方を見ていた黄色い鳥は…
暫くの観察の後、彼女の手にとまり…
部屋の隅に移動してからも、随分と仲良さそうに遊んでいるようだった。




今日初めて、財団内の僕の公務室で一日過ごすという事で
ガチガチに緊張していた彼女が、
鳥と遊ぶようになって、笑顔が出るようになった。

今日は、彼女に少しでも慣れて貰うのが目的の日だし
この状態は、丁度良かったようだ。








にしても…あそこまで気に入られる人間も珍しい。

通常は、気に入った相手とはいえ
そこそこ遊んだ後は飽きるのか…
直ぐに僕の所に戻って来ていたのに。
彼女とは、飽きる事なくずっと遊んでいる。




つまり…かなり気に入った、という事なのだろう。
あの鳥が、人間の何処を見て
好き嫌いを判断しているのかなんて知らないが
…僕以外の人間にあれ程懐くとは。




彼女と鳥が、楽しそうに遊んでいる様子を見て…
あの鳥が彼女と相性が良いらしい事は解るが
同じ鳥に好かれる者同士…
僕と彼女も相性が良いのかもしれないな…と
自分でも珍しいと思う事を考えていた。








+++++++++++++++++++++++++


(後書き)



「ヒバード・オン・雲雀さんの頭」…の構図がとっても可愛い!

という自覚があるようで…
実は微妙に理解していない雲雀さん(笑)



全てに完璧なように見えて…
実は、こんな天然気味な所がある雲雀さんも好きです。







最後までお読み頂き…有難うございました

※これで、この拍手小話は終わりです。






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あきゅろす。
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