* 散歩 * <アラウディ> 後書き&おまけ会話 <後書き> このサイトでは初登場!のアラウディが主役のお話でした。 何時ものごとく… 特に何か事件がある訳ではない「日常」の中のお話です。 けれど、その日常は同時に「非日常」でもあります。 穏やかな日常の中の非日常の一コマ。 物凄く!久々=“何年逢っていないのか、お互いに解らない程に久々” に逢ったという設定ですが そんな『時の隔たり』を感じさせない『何か』がお互いにある… という雲雀さんとアラウディを描いてみたつもりです。 それは、きっと… 同じ種類の人間=雲同士だからこそ解り合える物であり。 同時に…お互いを認め合っている間柄だからこそ、の物でもあると思います。 わざわざ口にしなくても、何となく解り合える間柄であり… その事に、お互いに心地良さを感じる『戦友』のような関係。 単なる親友や友人知人とも少し違う… 微妙な間柄の二人を描いてみたかったのですが… …が… 例によって… 少々あっさりし過ぎているような気も致します。 ※尚、このお話の続編である小話<最強育成計画>もあります。 宜しければ、そちらもお読み下さい。 ++++++++++++++++++++ ◆おまけ会話 1 アラウディが自室に入ったのを確認した後… 隠れて、先ほどのジョットとアラウディの会話を 聞いていたメンバーが姿を現し。 G「…アラウディの奴…あんな恰好で何処に散歩に行ってたんだ?」 ジョット「…さぁな。」 雨月「あれは日本の服装で…“着流し”という物と“下駄”という履物でござるよ。」 ランポウ「という事は日本で…わざわざ、あんな服装に着替えるような事があったって事?」 ジ「…そうなのかもな。」 ナックル「見掛けないと思って、皆で心配しておったのに。…何だか楽しそうだったな!」 ジ「…あぁ…。珍しく穏やかな顔だった。」 G「余程、嬉しい事があったのか…それとも、そんなにアップルパイが美味かったのか…。」 ラ「アラウディは…アップルパイが大好物だものね〜」 ナ「舌の肥えたアラウディが満足する程のアップルパイなら…俺も喰いたかったな!」 雨「真相は兎も角…アラウディ殿が穏やかだと…我らも嬉しくなるでござるな。」 G「アイツの…あんな姿はかなり珍しいよな…。」 ジ「あぁだから…これ以上、余計な詮索は止めようか。」 「下手に突けば…逆に機嫌が悪くなるかもしれんぞ?」 ラ「…そ、そうだね!怒らせたら不味いもんね…!」 ジ「そういう事だ。」 ◆折角、珍しくご機嫌なアラウディに対して… 皆が次々に色々と尋ねてしまって…不機嫌にさせてしまう前に 『余計な事をしないように』と、しっかりと釘を刺した…ジョットでした。 ※尚、アラウディが「アップルパイが大好物」…というのは、 当然ながら管理人の「そうだったら良いなぁ〜という妄想」です 何となく…ですが、普通のケーキ類より 果物を使ったお菓子系の方がお好きなようなイメージなんです。 で、その中でも「ごくシンプルな昔風のアップルパイ」がお似合いというか お好きだと良いなぁ〜と、何故か随分と前から思っていたので 今回、小道具のひとつとして使わせて頂きました。 +++++++++++++ ++++++++ +++ ◆おまけ会話 2 本編から見て翌日の朝…雲雀さんと妻の優子さんの会話。 「昨日のアラウディさんの事ですが…」 「お帰りになったのに気が付かなくて、ご挨拶も出来なくて申し訳なかったです。」 「別に問題ないよ。彼は、そういう人だからね。」 「…そうですか。それでしたら良いのですが。」 「君の作った料理と…特にアップルパイは、かなり気に入ったらしいよ。」 「宜しく伝えてくれと言っていた。」 「アップルパイを召し上がっている時…とても嬉しそうでしたので…きっとお好きなのだろうと思いました。」 「うん。…そうらしいね。」(クス) 「それにしても…初めてお逢いした時は驚きました。」(ニコ) 「…彼と僕は、似ていると言われるしね。」 「はい、本当に…ソックリです。」 「…それに…まるで北欧の物語の王子様のように素敵な方で…ついつい見惚れてしまいました。」 (嬉しそうにニッコリ) 「…………。」 (妻のあまりにうっとりとした顔に少々ムッ) 「…優子は…あんなのが好みなのかい?」 「…え?あの…好みというか…素敵な方だと思ったのですが?」 (突然の夫の不機嫌オーラにキョトン) 「…ふぅん…素敵、ね…。本当は、あんな風に…薄い金髪や全体の色素の薄い奴が好みなんじゃないの。」 「…え…?」(言われた意味を考え) 「あの…ええと…恭弥さんに、そっくりな方で素敵な方だなぁ〜と思ったのです。」 「…………。」(無言でチラリと妻の方を見る) 「勿論、見掛けの姿形も…そっくりだと思いましたが…」 「同時に、醸し出している雰囲気等も、全体の印象も恭弥さんに似ているなぁ〜と感じました。」(ニコ) 「つまり…中身も似ていると感じたという事?」 「はい。子供達とお話している時等も…とても似ていましたし。」 「まるで恭弥さんが二人いる様に感じて、ちょっと嬉しかったです。」 (とても嬉しそうに) 「…………。」 (妻の言葉と嬉しそうな顔に、少し不機嫌な自分が馬鹿らしくなり) 「…もし…また彼が来たら…アップルパイを焼いてあげて。」 「…え?…あ、はい…そうしますね。」 (急に話の流れが変わり驚きつつもニッコリと) 「何時でも焼けるように…今度、途中まで作って冷凍保存しておきますね。」 「うん。…そうしてあげて。」 ++++++++++++ ◆一瞬…不穏な空気になりそうになりましたが… 何とか無事に済んだ…とある朝のお話でした。 自分にソックリなアラウディにうっとりしている妻に ちょい嫉妬?の雲雀さん。 でも、優子さんはあくまでも… ごく普通に素敵な人だと思い& 『夫である恭弥さんに似ているので、益々心が惹かれた』 というだけでした。 アラウディを真近で見たら…誰だって…見惚れて当然だと思います。 そこは、相手が雲雀さんであっても同じですが。 という事で…優子さんに罪はありません! ごくごく普通の反応をしただけ!ですのでね。 ++++++++++++++ +++++++ …所で、このサイトに来て下さっている皆様は… 雲雀さんとアラウディでは… どちらがお好みなのでしょうか? 因みに私は…私は… 『そんなの選べません!』 『どちらも素敵です!』 …が答えです…。 木蓮 [*前へ] [戻る] |