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虹の彼方 218 【1〜3章解説】<エステサロンの使命感>




◆第1章【死神に見込まれて】の解説



リボーンが10ヶ国以上の言語を自由に使える設定となっていますが、
正確には私の脳内では20ヶ国以上です。
超一流を名乗る以上、これくらいは当然の事だと思っています。

尚、リボーンが背後にどんな意図を持って
ヒロイン優衣をボンゴレに誘ったのか、という部分は
第6章などで出てきた通りです。




リボーンは優衣の個人情報を念の為丁寧に調べた後…
個人的にも“深い縁”を感じた優衣を
そのままにしておく事が出来ず
自分の目の届く範囲であるボンゴレに勧誘して
リボーン的意識では
“オレがコイツを守ってやる”という気持ちでした。

が、ボンゴレに連れて来てみると…
どうも自分だけではなく、
綱吉は勿論、他のメンバーとも“ご縁”がありそうだと気が付き
若干…嫌な予感がします。



そして、その嫌な勘がピークになったのが
『初めてヒバリと優衣を引き合わせた日』です。

その時の“感触”で…
二人の間の深い深い縁に…何となく気が付いたのでした。





その後のリボーンは…
内心で密かな葛藤を繰り返していました。

“必然の出逢い”であろう二人…
約束通りに巡り合った二人を祝福した気持ちと…

本気で娘のように思って可愛がっている優衣を
ヒバリに取られたくない気持ち…

揺れる気持ちの狭間で、一旦は
「ヒバリ側からの要求に応じ、優衣を欧州の仕事に行かせる事に賛同」
しますが、
内心で燻ぶっている気持ちを完全には抑える事が出来ず…
イタリアで会った時に、あのような態度を取ったのです。





第6章の109話の後の過去拍手小話 
<雲雀VSリボーン> の中で…


リ「…念の為、確認するが…本心から、心の底から本気、なんだろうな?」



雲「君の目は節穴かい?…本気でなければ、ここまでしていない。」


という言葉を聞き
安心もし、同時に…優衣をヒバリに託す覚悟も、
内心では固まったリボーンでした。



因みに私の脳内妄想では…

リボーンとヒロイン優衣は、
『過去世で本当に親子であった時代がある』
…という設定になっております。





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◆第2章【磨けば光る珠】の解説



この章は、優衣が雲雀恭弥と初めてちゃんと真正面から向き合い、
その“人柄”を感じた日です。

今までは殆ど噂話でしか知らなかった相手を…
自分の目で確認しようと奮闘した一日でもあります。




同時に…
「美しく見える為にどうするべきか」
を色々と学んでいる章です。

優衣は、全く美容やファッションに無頓着な性格だった訳ではなく
「普通の範囲で」美容にもオシャレにも気を使っていた設定です。

仕事の時も遊びの時も、
普通に可愛く見える程度にはしていました。

ですが生まれ育った環境で
審美眼もしっかり養っている雲雀さんから見ると
「詰めが甘いな」という感じでしょうか。




その大きな要因の一つが
金銭的にどこまで美容やファッションにお金を掛けられるか…
という部分であるのは、
女性である皆様であれば良く分かると思います。

本当に質の良いコスメ、品と質の良い服やジュエリー、
技術の高いネイリストや美容師などは
それを手に入れる為には、どうしてもお金がかかります。



つまり優衣は、余りお金をかけないで、
ささやかなオシャレはしていたのですが
雲雀さんの目から見ると、少々ダサく見えていたという事ですね。

「もっとしっかり磨けば、ちゃんと光る素材なのに勿体ない」
と思われていた訳です。



お化粧の仕方なども、
プロにわざわざ指導して貰ったり、講習を受けると高いので
優衣は女性誌の特集などを参考に、自己流でやっていましたが
「本当に自分に似合うお化粧の仕方」
というのは、自分ではなかなか分らない物です。

同じように、しっかりしたスタイリストに選んで貰った服と、
自分で選んだ服では違いがあり
コツを掴むまでは、
本当に自分に似合う服装をするのは難しい物です。
更に難しいのが、組み合わせや着こなしという部分です。




全てを自己流でやっていた上に、金銭的にかなり節約をした結果
「少し残念な事になっている」
と雲雀さん的に思う部分について
一緒に買い物に行った、たった一日の間に
全部解決してしまおうと計画を立てたのでした。

雲雀さんの持つ、財力と並盛内での影響力を使って
優衣を、少しダサい部分のある残念な子から、
立派なレディーへと変身させた1日です。


何とも…羨ましいお話ですね。

私にもやって頂きたいなぁ〜と思いつつ書いておりました。(笑)
自分で自主的にするのと、
こんな風に導いて貰えるのでは気分的に違いますよね。





尚、最初の頃に車の中で雲雀さんが直ぐに目を閉じてしまって
寝たような状態になるのは…
まだ慣れていない優衣の為の配慮でした。
こうすれば、話し掛ける必要もなく
必要以上に緊張する事もないだろうと気を使ってあげていたのです。




それから…
お話の中で優衣が
「請求書を見た草壁さんが驚くのではないか」
と思っている部分がありますが

勿論…そんな事はありません。
流石に、一日の買い物で億に近い数千万を使うのは、
いくら雲雀さんでも少しだけ多いのですが…
でも『有り得ない事ではない』範囲なので、特に驚きはしません。


あの日に買った服やジュエリーは
元々優衣にプレゼントするつもりで大量に買ったのは
言うまでもありません。

「仕事の為に必要だから」という理由は、
遠慮しないで素直に受け取って貰う為です。
※本当に仕事でも使いましたが…本当はそちらのほうがオマケ。

単純に、優衣を磨き上げて
レディーに仕上げる為の贈り物をしたかったのです。





そして、その分の数千万のお金は、
実は「雲雀さん個人のお金」から支払をしています。



<両親との初面会>で書かれていたように
彼には雲雀恭弥個人としての不動産収入が十分にあるのです。

個人的に保有している不動産収入だけで
年間に軽く数十億を超えているので
財団としてのお金以外に、
個人としても十分な資産を持っている人だという設定です。

※経理処理は草壁がします。
※草壁は、風紀財団と雲雀個人の資産の管理の両方をしています。


この辺りの事…
財団のお金と個人的支出はきっちり分ける几帳面さも
雲雀は持っているという設定です。
※「財団でお金を出す」と言ったのは、優衣に心配をさせない為です。





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◆第3章【プロファイリング期間】の解説



ここでは、二人の距離が
徐々に近くなっていく過程が書かれています。

初日の…
風紀財団の大広間でガチガチに緊張していた日から始まり
最終的には、
ごく普通に隣に並んで歩いて会話を出来るまでになりました。
(※過去拍手参照)




この期間は1ヶ月半の間の休日に逢っていた訳ですが…
最後の8章で雲雀さんが語っているように
欧州に行く準備の為の内容を含みつつも
実は殆ど「デートしていたのと同じような状態」でした。


欧州で朝から晩まで一緒に居るようになる前の段階として
準備されていた期間でもありますが
世間一般的に見ても、内容はまるでデートと同じような感じであったと
思って頂ければ良いかと思います。





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<ブライダル・エステサロンの使命感>




義母の奈々さんが見つけてプランを組んでくれた
ブライダル・エステに定期的に通い出した優衣。

…実は、そこでの指導が結構厳しい。





店員「結婚式当日に最高の状態の花嫁になる為には、」
「…忍耐と努力が必要だと…今まで何度も申し上げて参りましたよね?」



優衣「…はい、聞きました。」



店員「ではどうして…体重が減る所か逆に増えているんですか。」



優衣「…すみません。」
「義母にお料理レシピを伝授して貰ってて…その、試食とか色々で…」



店員「…成程。花嫁修業としてお料理を習っているのですね。」
「でも試食の総カロリー量を減らして頂ければ、…体重が増える事もない筈です。」



優衣「一応、気を付けてはいるのですが…作った物を試食しない訳に行かないので…。」








店員「1回にどれくらいの量を作っているのですか?」



優衣「ええと…一度に教えて頂くレシピは15品位です。」



店員「15品!?…一度にそんなにたくさん?」



優衣「…そうなんです。…やっぱり、ちょっと多いですよね?」



店員「どう考えても多いですね。」








優衣「全てのレシピの完全伝授をするからと…張り切ってくれているので、」
「…減らして欲しいとは、ちょっと言い難くて…。」



店員「お母様のお気持ちも分りますが…でも花嫁のお身体の事も、良く考えて頂かなくては困ります。」
「当日に最高のコンディションの花嫁に仕上げるのが…私共ブライダル・エステサロンの使命です。」



優衣「…………。」



店員「それに、お嬢様は…雲雀様の花嫁になられるのですから、私共に失敗は許されません。」

「お身体の全体的な健康面は勿論、お肌の状態から…全身の美容や脱毛、お髪の健やかさまで…隅々まで。」
「何が何でも…絶対に、全てを、最高の状態にまで仕上げさせて頂きます!」



優衣「…………。」









店員「その為にも…こちらで決めたプランに沿った生活習慣や、」
「栄養やカロリーに気を配ったお食事などをして頂かないと困ります。」



優衣「…はい。」



店員「お母様とこの後にご相談をさせて頂き…」
「お料理のレシピの内容や総カロリーについて…今後は、私共で確認した内容にして頂きます。」



優衣「…え?」



店員「次回からは…私共が栄養管理やカロリー計算をして了承した物についてだけ、教えて頂くようにして下さい。」
「…宜しいですね?」



優衣「…はい…分かりました。」







…という事で…
義母の奈々が張り切り過ぎて、お料理を作り過ぎた結果…
ブライダル・エステサロンに叱られる事になった。



この後の…
「奈々さんのお料理教室」
は結婚式の当日の少し前まで続いたが


内容は完璧にエステサロンの支配下に置かれ
…結果、作り過ぎるという事もなくなったので…

まぁ、良かった…のかも…しれない。






<ブライダル・エステサロンの使命感> 終わり






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