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虹の彼方 217 【解説3】<譲れない条件>




【蛇足的解説 その3】



第8章のラウンジバーの中でのシーンに
お酒やカクテルが登場する場面がありますが、
誤解を防ぐ為…少し補足的に説明をしておきたいと思います。



先ず、雲雀さんが一番最初に
ヒロイン優衣に飲むように進めたお酒の「ポートワイン」ですが
名前にはワインと付いていますが、
このお酒は通常のワインとはかなり異なります。

※ポルトワインとも表現します。
※ポルトガルのポルトという都市で製造される為、この名前が付いています。



ワインに風味を付ける為に、製造の途中でブランデーを加えて、
その後にじっくり熟成されて作られているお酒なので
アルコール度数もワインよりもかなり強く、
又、より甘さを強く感じるお酒です。



物語の中の描写では、
煩雑になるので詳しい描写を省いたので
まるで普通のワインのように呑んでいるように読めてしまいますが、
ストレートで呑むとかなり強いので、
ワインのように、そのまま飲むようなタイプのお酒ではなく
どちらかというとブランデー的な飲み方をするお酒です。

※つまり何かで割る、
氷を入れるなどをして飲む位の強いお酒という事です。
※白のポートワインは、
しばしばアペリティフ(食前酒)としても呑まれます。
その場合はストレートで呑む事が多い。

…要するに、チビリチビリと飲む感じのお酒です。




私個人的には、ストレートは強すぎるので
砕いた細かい氷を入れたり、炭酸で割ったりして
食後のデザート代わりにするか、
チョコと一緒に少しだけ頂くのような飲み方が好きです。


又、寒い季節には…
お湯割りをして寝る前に少しだけ呑むと…身体も温まるし、
アルコールも強いので一気に眠気に襲われ良く眠れます。
あまりに忙しくて、
逆に眼が冴えて眠れない時などにお勧めの飲み方です。

※ホットワインのような飲み方ですが、
ポートワインは何か割らないと強いので私はお湯割りにします。




物語を読んだ方が、間違って、
通常のワインのような飲み方をすると
アルコールに慣れてない方や
弱い方の場合は…倒れてしまう危険性もあると思います。

ですので…老婆心ながら
ひとこと、ご注意申し上げようと思いました。




『お酒に慣れていない方は…』
『ストレートのポートワインは絶対に呑まないようにしましょう!』

『親しくない男性にポートワインを勧められたら…充分に警戒しましょう!』


…以上、老婆心的ご注意、その1でした。




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それから…物語の中で
カクテルの意味の説明を雲雀さんがしていますが
あの意味は当然、嘘ではないのですが…
実はカクテルの意味には諸説有り、複数の意味がある物も数多くあります。
作中のカクテルもそうです。

また、国や地域が違うと
意味が変化するようなカクテルも中にはあります。



お話の中で使われているカクテルの意味は…
一応、代表的な意味を使っているつもりですが、
その場の前後の脈絡によっても
微妙に変化する物なので、実は結構難しいんです。


極端な例では…
全く同じカクテルでも、その直前のやりとりの内容によっては
「意味が真逆」になる事すらあります。



大人の男女の…
スマートな駆け引きの場面に使われる事が多いと思いますが
「その時々に応じて、微妙に意味が変化するのを感じ取り、応対する」
のが求められている為、
勘が鈍い方、瞬間的な対応力のない方、またユーモアを解さない方には
少々難しい駆け引きである…という印象を持っています。




下手な使い方をすると…
“密かに笑い者”になるケースもございますので…

『もしも使ってみようと思う場合は…』
『時と場所、そして相手を良くみてからにして下さいね。』

『海外では意味が違うケースが往々にしてあるので、』
『ちゃんと、その国のその地域での意味を調べてからにして下さい。』




…以上、老婆心的なご忠告、その2でした。




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最後に…
同じシーンに名前だけ出て来る「シェリー酒」ですが…
未成年の方は、ご存じない方が多いと思いますので、
一応解説をしておきます。


このお酒はレストランなどでは
「白ワイン」の範疇に入れられて表記されている事が多いお酒です。
※少し褐色であっても全てが白ワイン扱いになります。

ですが、先ほどのポートワインと同様に、
製造過程でブランデーを足して熟成させているため
アルコール度数が高く、
普通のワインのような飲み方をすると、直ぐに酔いが回ります。

要するに、ポートワインの仲間的なお酒です。



シェリー酒はアペリティフとしても有名ですし、
日本では辛口が好まれていますね。
こちらの製造場所はスペインです。



このシェリー酒には、
世界的にも結構有名な「意味」があるので
日本でも良く知られているのですが

夜のお酒を嗜むようなシーンで
『女性が男性にシェリー酒を強請(ねだ)ると=今夜は私を好きにして』
という意味になります。


別の表現では…
『今夜は帰りたくないわ』
『この後、貴方とベッドを共にしても良いわ』
という感じですね。

ここまで書けば、意味は分かると思います。

つまり、女性の側から男性を誘っている事になるのです。
※又は、相手の誘いをOKした事になる。





例えば…
ホテルのバーでしっとり飲んでいるような場面で…

さり気無く男性が口説いてアプローチをして来ているような時に、
ハッキリ口で返事をする代わりに
「…シェリー酒を…飲みたい気分だわ。」
と女性がポツリと呟いて、
それを聞いた男性がバーテンダーに注文すれば
それでお互いに意思の疎通が出来た事になりますね。

※男性の側からシェリー酒を勧めて、それを受け入れて呑んだ場合も
「OK」と受け取られるケースもあります。
そこは、その場の流れや雰囲気次第という事になります。




シャリ―酒は、ワインの仲間ですが…
アルコール度数が高く、かなり強いお酒です。

ですので、先ほどのポートワインの白と同様に、
アペリティフ(食前酒)にも良く使われます。

実は、私はアペリティフとしてシェリー酒を少しだけ頂くのが好きです。
この場合は、当然↑のような意味はありません。

※強いお酒を少量飲むと食欲増進になるので、
食前酒は強いお酒である事が多いのです。




…ですが、念の為…
家族や女性同士だけのお食事以外の時に…
シェリー酒をオーダーする事は控えています。

万が一“誤解”される事があると困るので、
私はそのように気を付けて参りました。



と、いう事で…

『シェリー酒を呑む時は、』
『時、相手、シチュエーションなどを良く考えた上で注文しましょう。』

シェリー酒を注文するTPOを間違えると…
『ハシタナイ事をする女性・お下品な女性…と受け取られかねないのでご注意を!』






★おまけ解説★

英国のダンスパーティの休憩の時に二人がシェリー酒を少し呑んでいるのは
“一種の気付け薬”という感じだと思って下さい。

長時間のダンスパーティーは結構体力も気力も使いますので
強めのアルコールを敢えて飲んで…
日本風に表現すれは“気合い”を入れている感じですね。

「飲む」のが目的ではなく、喉を潤すのと気付け薬代わりのドリンクです。


お酒は、そのような飲み方をする事もあるのです。





以上、老婆心的ご注意その3でした。




【蛇足的解説 その3】終わり




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<譲れない条件>




優衣を養子縁組により綱吉の義妹にして、
更に…ボンゴレに8ヶ月在籍するのを容認して貰う交渉の時に、
雲雀が出した“譲れない条件”の中に


沢田優衣になり、その後に雲雀恭弥と結婚した後でも…

「僕は沢田綱吉の“義弟”にはならない。」
「結婚後には、僕の事は“義兄”として生涯接する事。それを周囲にも徹底させる事。」

「リボーンの事は、今後も個人的に“義父”扱いはしない。」
(※優衣がリボーンを義父扱いしたい場合は容認するが自分はしないという意味)

…というのがあった。




その為、戸籍上の関係を無視し…年齢的観点で対応するという事にして
結婚後は、綱吉個人的にも、ボンゴレという組織的にも
雲雀恭弥の事を“綱吉の義兄”として接する事が決まっている。

どんな時でも誰かの下につくという事を潔しとはしない
雲雀ならではの条件であった。





ツナ「…まぁ…ヒバリさんらしい条件だよね…。」



リボーン「…フンッ…」



ツ「あの後…獄寺君を説得するのが一番大変だったなぁ。」
「何とか最後には了承してくれて助かったけど。」



リ「獄寺は変な所に拘るからな。」



ツ「正直、オレ的にも…あのヒバリさんに“義兄扱い”なんてされたら居心地悪いし…」
「もし、わざわざ条件に入れなかったとしても…結果は同じだったかも。」(苦笑)



リ「…そうかもな。」(ふっ)






<譲れない条件> 終わり



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