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虹の彼方 212 【解説1】<感謝を込めた退職準備><義父の気持ち>




【蛇足的解説その1】



この<虹の彼方>という物語は、
いわゆる「シンデレラストーリー」という分類にも入る内容ですが
私的には、単なる
「シンデレラ=成功者として幸せを掴んだ。」
だけのお話ではないつもりです。

別の表現では
「棚ぼた的に幸福を掴んだ訳ではない」つもりです。





恋愛成就し婚約するまでの中のヒロイン優衣の態度や思考が…

「必死の努力の過程があった」

「彼女の思考が、基本的に明るく前向き積極思考である」

「自分周辺に起こる出来事を、自己責任であると考える性格である」

「常時、自己を振り返り反省し修正し、より良い選択をしようとする思考」



であるからこそ…このような結果になった。
という部分を作品の中に意識して描いているつもりです。

その部分を受け止めつつ読んで下さると、
作者としては大変に嬉しく思います。


※世界中にあるシンデレラストーリーも基本的には
上記と同じように、ヒロインの必死の努力の過程が書かれていますよね。





私的な考えでは…
ごくごく偶に、
「本当に運よく幸運が巡って来る」
事も、まぁ一生の間に数度はあると思います。

偶然の幸運…という物ですね。


ですが、基本的には
「幸運は、コツコツ努力を重ねている人の所に来る」
のがセオリーであり「法則」であると感じています。


要するに…
「何時か幸運を掴む為の努力を、淡々とした気持ちで日々やっている人」
にこそ…
本当に本人が望むような道=幸福、が訪れるのだと思っているのです。






分かり易い例を数個挙げてみますと…

●行きたい学校に入学する為に、
本気で必死に勉強した人には「合格」という幸福が訪れる確率が高くなります。
※「絶対」ではなく「確立が高くなるだけ」です。


●素敵な彼氏が欲しいと思う人が…
「素敵な彼氏が出来るのに相応しい自分になろう!」
と、一生懸命に努力をして“自分磨き”
(教養をつける、美しくなれる研究をする、健康に気を付けるなど色々)
をした結果として…
出逢った人に見初められ、交際を申し込まれる「確立が高まる」でしょう。


●出世したいと思えば…
自分がなりたい地位に相応しい人物になれるように、
必死に勉強もし、仕事も誰よりもする!
…という位でないと、出世の道すら開けてはくれません。


●絵が上手くなりたいと思えば…
ひらすら何度も何度も…書き続ける以外にありません。
何百と失敗を重ねても諦めずに努力を続けた人だけが…
本当に絵を上手に書けるような道が開けるでしょう。




そんな訳で…

「努力を重ねている人の所に、幸運・幸福・その人が求めた道…が開ける」

という法則を無視した物語ではない事を、
ご理解下さると嬉しいです。






当然ながら、雲雀さんも
「隠れた部分で相当な努力をする人」であると…
私の脳内では認定されています。

いくら元々の才能や身体的能力に恵まれていても、
「それを生かす努力」をしない人は
本当に素晴らしい人には「なり得ません」。

例え、生まれついた時に、天才や秀才であっても…
勉強も運動もサボリ、何の努力をしなければ…只の人です。

逆に、才能も身体的にも普通に生まれついたとしても…
その後の努力を重ねる事で
秀才にも、オリンピック選手にもなれる道が開けるのは真実です。



雲雀さんの場合…
生まれ持った才能や身体的条件が元々優れていた上に
『更に本人が、大変な努力をした結果』
今のような他の追随を許さない程の素晴らしい人に成長した。
…と、私は大真面目に考えています。



どんな内容であれ、
『努力をしない人が栄光を勝ち取る事などありません。』

掴みたい幸福があるなら、
それに向かってコツコツと地道で忍耐の伴う努力をするのが
人生での王道の生き方だと思います。







※勿論、それ以外に…

ヒロインの性格が良いので、周囲からの援助も自然に多く集まり
その結果、とても幸運だと思える環境に
「周囲から押し上げて貰えた」という部分もあります。

これは「徳がある」という言い方も出来ます。

ヒロインに備わっている(又は形成しつつある)『人徳』が
「仕事をしてくれた」という事です。



“美徳”のある方は…
ヒロインのように…本人に頼まれてもいないのに
周囲の方々が寄ってたかって「その人を押し上げよう」とします。


このように、ヒロイン本人の…
『真面目で謙虚な努力精進+他人の為に一生懸命に役立とうとする』
という“徳のある性格”がプラスに働くのは、
世の中での王道中の王道だと思います。







※後、おまけで…何度も文中に書いておりますが…
『元々、雲雀さんと優衣は“縁があった”』という要素もあります。
今世だけでなく
…過去も恋人や夫婦であった時代がある…
という設定です。

でも、例え縁がある相手でも…
今世、生まれてからの努力をしていなかったら
このような展開にならなかっただろう…とも思っています。

そんなに甘くはない…のが現実というモノです。(・ω・*)





超!【蛇足的解説その1】でした。




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<感謝を込めた退職準備> ※優衣視点



◆ボンゴレを退職するまでの準備を着々と進める優衣




事前に相談して決めた通りに、私は暫くはボンゴレに在籍をし
溜っていた仕事を片付けると共に…
退職する数か月後に向けての準備も整えて行く。

具体的には、
仕事上の書類の殆どを占める
イタリア語と英語の書類で良く使われるフレーズや、
注意が必要なケースなどについてを
マニュアル化しておいて…
私が居なくなっても、ある程度イタリア語と英語が出来る人がいれば
…何とかなるようにする。



他に、取引のある相手と連絡を取る時の注意点や…
覚えておいた方が良い情報など…
今までの仕事で私が掴んで、
頭の中にインプットしていた内容も
誰でも使えるように見える形でデータ化する事にした。




まぁ、これは主にツナ…ではなくて綱吉義兄さんの為だ。

綱吉義兄さんは、
私が留守の間に再びリボーンに色々と鍛えられ
英語もイタリア語も以前より格段に出来るようになっていたし…
これくらいしておけば、
イザという時にはリボーンも獄寺さんもいるし、
きっと…大丈夫だろう。



今までお世話になった分の感謝の気持ちも込めて…
きっちりお役に立つ物を作ろう。

小さな事だけれど、
これが…私なりの『恩返し』のひとつだとも思って、
一生懸命にやろうと張り切っている。





<感謝を込めた退職準備> 終わり



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<義父の気持ち> ※リボーン視点



◆<感謝を込めた退職準備>と同時期のリボーン




優衣は、自分がボンゴレを去った後の事を想定した
「退職準備」を周到に進めているようだな。

今までの仕事の経験と、今回の欧州での経験を生かし、
上手くツボを押え、
失敗が減るように工夫されたマニュアル作りは、
今後、もし新人が来た時には、
そのまま仕事のテキストとして使えそうなレベルだ。



…流石、オレの見込んだ娘だ。

これ程、良く出来た娘を…
こんなにも早く手放さないといけないのは、
…かなり残念だ。






イタリアで初めて優衣を見た時に感じた…
懐かしさを感じるような…あの想い。

とても初対面だとは思えない“何か”を感じた。


今思えば、あれは…
“過去世からの縁”を感じ取ったんだろう。





その後ヒバリに…
ツナの秘書として優衣を紹介した日に感じた
…妙に嫌な感触。

あの時に感じたオレの勘に間違いはなく…
何かに導かれるように、徐々に二人は接近して行った。




ヒバリと優衣の二人の出逢いは、必然であり
…こうなるのも必然であったとは言え

正直…少し寂しさを感じる。






……チッ……


…娘なんて、持つもんじゃねーな…





<義父の気持ち> 終わり



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