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虹の彼方 211 【人物設定】<新しい家族><予定外の忍耐業>



※第9章は<様々な後日談>や<小話>などの他に
合間に、設定の説明、蛇足的な解説、後書き的な物…
を織り交ぜつつ進みます。

それら全てを終えた後が<虹の彼方>の完結となります。



※完結の時は分かるように書きます。
何もない場合、続きがあるという意味です。



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【今頃の…人物設定解説】


本編が終わった今頃ですが、登場人物の設定を改めて書かせて頂きます。
どうして最初に書いていないのかと申しますと…
『極力ネタバレを抑える為』というのが理由です。

勘の良い方ですと、
設定を読んだ時点でその後の展開を予想出来てしまうだろうと考え
敢えて本編終了後に持って来ました。




◆登場人物の年齢設定

・ツナ達3人トリオは、この時27歳になる年の設定。
・雲雀恭弥28歳。
・ヒロイン優衣は25歳。

雲雀さんは25歳イメージ位で読んだ方が多いかとも思いますが、
私の中ではもう少し上の28歳という年齢のつもりで物語を書いています。
本家RE!の未来の頃より、もう少し更に“大人”なイメージです。

※8章で登場した鷹司綾子さんは26歳設定です。
 雲雀さんの2つ下。優衣の1つ上です。







私の脳内妄想設定を時系列で書くと…


●雲雀23歳:大学を卒業し本格的に風紀財団の運営を始める。※財団設立は大学1年当時

○ツナ22歳:翌年に大学卒業を控え、イタリア語と英語の勉強などを頑張っていた頃

○優衣20歳:この年、イタリアの大事故で両親を亡くす




●雲雀24歳:風紀財団の規模と影響力を徐々に世界中に拡大中

○ツナ23歳:大学卒業後、一時期ボス修行の為イタリアに留学をする

○優衣21歳:大学の勉強に打ち込みつつ、生活の為のバイトにも精を出し必死に生きる




●雲雀25歳:同上(この頃には、風紀財団は知る人ぞ知る団体に成長済み)

○ツナ24歳:ボスの襲名を済ませ日本支部を拠点にしてリボーンに教わりつつ本格的に仕事を始める

○優衣22歳:就活を頑張って内定を貰った所で、リボーンが訪ねて来てボンゴレに勧誘される




●雲雀26歳:この年までに全世界主要国とコネクションを築く事に成功。揺るぎ無い地位を築く。

○ツナ25歳:苦労しつつもボスとしての仕事に慣れようと格闘中。優衣という秘書に恵まれる。

○優衣23歳:大学卒業後、ボンゴレに就職しツナの秘書としての仕事を始める
※雲雀さんと優衣が初めて顔を合わせたのは、この年。




●雲雀27歳:昨年と合わせた2年間の中で何度か優衣と会った後、気になる存在である事を自覚。

○ツナ26歳:優衣の助けを借りて、仕事もスムーズに流れるようになる

○優衣24歳:ボンゴレにすっかり馴染んで頑張って仕事中




●雲雀28歳:優衣を連れて行く欧州旅行の計画を練り、実行に移す

○ツナ27歳:ボスとしての貫録も少しは見られるようになりつつある時期

○優衣25歳:物語の展開通り



以上となっており、
お読みの通り…雲雀さんは28歳になっていますし
ヒロインの優衣も25歳なので、
お互いに結婚適齢期と言える年齢という設定です。








所で、一番悩ましいのがリボーンの年齢なのですが…
正直、リボーンの本当の年齢は、妄想ですらちゃんと出て来ません。(´▽`;)

優衣の「義父」を名乗る事から見ると、あまりに若い訳はないのですが…
でもオフザケとはいえ“口説く”ような場面
(イタリアでのダンスの場面)も様になる年齢という事で…

どうしても私には
30代後半〜40代前半のダンディーなリボーン像ばかりが浮かんで来るのです。
頑張って妄想しても、それ以上の年齢にはなりませんでした。



本当の父親ではなく義理なので、別に若くても良いと言えば良いので
この物語の中のリボーンは、
『30後半から40前半位のダンディな大人リボーン』
というのがイメージです。




※妄想パラレルの夢物語なので…本家の設定で
「アルコバレーノは赤ん坊から徐々に成長するのではないか」
という推測になっていた部分は無視しております。

勝手に、
『本家最後の闘いの後にリボーン達が本来の年齢より少し若く元に戻った』
…という脳内設定で物語を書いています。

(本来の年齢そのものも不明なので、そこから妄想ですが)





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<新しい家族> ※優衣視点



◆無事に風紀財団所有のプライベート・ジェットで
 日本に帰国をした…その直後…




“雲雀恭弥の気が変わる前に、優衣の養子縁組を済ませてしまおう”
…という事で…
すっかり何もかも準備を整えられていた
養子縁組を、帰国の次の日にはバタバタと済ませた。


今回の為にイタリアから急遽、
日本に帰国してくれた…義父になる家光さん、
そして義母になる奈々さん…
そして義兄になるツナ…綱吉さんが揃い、

立会い人として…なんとディーノさんが居た。



ディーノさんは、
今回の話が出た時に丁度日本に居たらしく…話を聞き付け

『是非、自分に立会人をさせてくれ!』
『ツナは俺の弟も同然だし、優衣も妹も同然に思っているから、頼む!』

と言って来て…


本当は、別に立会い人は必要なかったのに、
無理矢理に来たらしい。

あ、勿論…リボーンは“もう1人の義父”として、
当然のような顔でその場に一緒にいた。





養子縁組をして『沢田優衣』になったので…
私には、恭弥さんと結婚する前に…新しい家族が正式に出来た。

義父の家光さん。義母の奈々さん。
綱吉義兄さん…までは普通だけど…

その後、良く分からない別の書類をリボーンが出して来て
(役所に届ける書類ではない、独自の書類)
それにもサインをさせられ…
リボーンも正式に?私の義父になったので…義父は二人という事になる。






『念願の娘が出来た♪』

と、とても喜んでくれた…
義父の家光さんと義母の奈々さんは…
早速一緒にショッピングに行ったり、家族で食事に行ったり、
…何故か、遊園地にも一緒に行った。
(娘と一緒に遊園地に行ってみたかったのだそうだ)

綱吉義兄さんは、恥ずかしいし嫌だと言いつつも…
結局何度かショッピングや食事…
そして遊園地にも、一応少しだけ付き合ってくれた。







即席で“家族の時間”を無理矢理に作ったような形だけれど
私は十分に嬉しかったし、
結婚前の…有難い思い出深い時間になった。



忙しい家光義父は、バタバタ4日間程一緒に過ごした後は
…また仕事の為にイタリアに戻った。

…義母奈々さんには、正確な行先も告げずに…だ。
沢田家では、これが普通の事であるらしい。


因みに綱吉義兄さんは、
ボンゴレが表向き用に作っている実在する会社の社員という事になっている。
※綱吉義兄さんは、まだ若いし…
怪しまれない為に社長ではなく一般社員という設定にしている。


私の事も、会社の同部署の後輩社員であるとして
奈々さんに紹介された。
私達が時々イタリアに行くのは、会社の仕事で行く…という説明だ。

※私達が住んでいる場所も、会社の寮という事になっていて
実際に自分の荷物を少し置いた部屋もある。





でも…数日間だが奈々さんと一緒に居て…

“本当は、奈々さんは…”
“薄々夫と息子の正体に気が付いているのではないか”

“詳しい事は分らなくても…”
“二人を取り巻く環境が尋常な物ではない事は推測出来ているのでは?”

と、感じる瞬間があった。



…女の勘は侮れない…

とは昔から良く言われる事だけれど…
それが愛しい夫や息子の事であれば尚更…だと思う。


もし私の推測が当たっていて…
奈々さんは知っていて知らないフリをしているのだとしたら…
相当に胆力のある凄い人だと思う。








その後は、普通にボンゴレで仕事をしつつ…
仕事が休みの日には実家である沢田家に私が帰宅し
義母の奈々さんと、結婚前の準備を一緒にする事になった。

奈々さんは、とても張り切って…
色々な結婚式場を探して来たり、衣装の案を持って来たりしたが…


『結婚式は、並盛神社で身内だけで行う』
『婚礼衣装の着物は、僕が手配をして作らせる』


…という恭弥さんの意向を伝えると、少しだけガッカリした。





…でも…

「それなら私はブライダル・エステなどの“花嫁磨き”を担当するわ♪」


と一瞬で想いを切り替え…
毎月のプランまで作って張り切っている。




その他に私から提案をして、お料理の上手な奈々さんに


「結婚式までに、お義母さんのお料理のレシピを教えて貰いたいです。」

と申し出てみると…



「お料理の事なら任せて!とっておきのレシピを全部伝授してあげるわ♪」



「はい。有難うございます!…宜しくお願いします。」



「お料理作りの事では、一切困らないようにしてあげるわね。」
「…ふふっ♪…。娘がいると、こんなに楽しいものなのねっ〜♪」


と、大変に張り切っている奈々さん。



そんな訳で…沢田家に戻る度に、
色々なお料理のレシピを教えて貰っては、一緒に作って
ワイワイと楽しく母子で過ごす。

こんなに楽しくて充実した日々を貰えた事に
…心から感謝している。






<新しい家族> 終わり




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<予定外の忍耐業> ※雲雀視点



◆<新しい家族>と同時期の雲雀恭弥サイド





優衣からのメールを読んで…

「…………。」

その後、軽く溜息。



メールの文面は…要約すると、

『休日は、結納と結婚準備の為に忙しい時を過ごしています。』
『今週も奈々さんにお料理を教わる約束をしている為お逢い出来ません。』
『…お誘い頂いたのにすみません。』

…という内容。



もう…これで3週目だ。
3週間も、優衣とまともに逢っていない。

(時々わざわざ理由を作って…沢田綱吉を訪ねては逢っているけれど)
(毎回ほんの30分程度逢うだけだし、あれはカウントしないでおく)




“優衣が沢田家の養女になっても何も変わらない”
と思っていたのは間違いだったようだ。

まさか…こんな風に
優衣との逢瀬を邪魔される事態になるなんて。

ムカつくが…
相手が沢田綱吉の母親では流石に何も手を出せない。

(今では優衣の義母でもあるし…僕の義理の母になる相手だしな…)




まさかとは思うが…
これも連中の“作戦”のひとつだったのだろうか。

もし、そうなら…してやられたな。
姑息な事をしてくれるものだと…ある意味感心するが。



「…………。」




それにしても、メールの文面からは
優衣の楽しそうな様子が、とても良く伝わって来る。


彼女が事故で両親を失くして数年…

本当であれば、実の母親とこんな風に
結婚までの準備をしたかったのだろうと思うのだが…
そんな事は一言も書かれていない。



彼女のメールには

「こんなにまでして貰えて、本当に私は幸せ者です。」
「皆さんに感謝しています。」

という感謝の言葉が何時も溢れている。





「…………。」




本音では優衣と逢うのを邪魔されて、少々腹が立つが…
優衣にとっては、
こんな時に例え義理でも母親という存在がいる事は
…良かったと言うべきだろう。

それを考えると…
沢田綱吉の母親には、僕からも少しは感謝の気持ちが出て来る。

だから…無理矢理“母娘の時間”を邪魔するつもりはないし、
逢えないのも少しは我慢してあげる。







…だが…


この“おあずけ状態”を演出した連中に対しては

…別件扱いだ。






この借りは…きっちり返させて貰うよ。


…覚悟しておくんだね…。








■その頃の綱吉■



(……ッ!?……)



…なんか今…
もの凄い悪寒がしたんだけど…。


何だろう…嫌な予感がするな…(汗汗)







<予定外の忍耐業> 終わり



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