大空に抱かれて 4 その後… 子供達は、何やら二階の自分達の部屋で過ごし… 時々、遊んでいるらしい声を聞きつつ… 僕は、洗濯をしたり、部屋の掃除をしたり… 普段は妻に任せっきりの家事を“僕なり”にだが …やってみたりした。 (自分で言うのも何だが…なんて良く出来た夫なんだ!) そうこうしている内に…もうすぐ昼だ…。 さて、今度は昼食だが、どうする? 一体、何を作ればいいんだ? 暫く考えてみたが… どんなメニューなら良いのか、全く解らない。 そもそも休日に 子供達と一緒に食べる…昼食の記憶があまりない? 普段の休日は…僕は何をしているんだ? そう考えて、気が付く。 そうだ…たまの休みには、僕はゆっくり起きて、 優子と一緒に和食(←重要)を食べ… その後は、溜っている書類整理をしたり、メール確認をしたり、読書をしたり… その時々で違うが、基本的に自分の部屋で過ごしている。 そして、気が付くと… 子供達は昼食を済ませて、遊びに行っていたりする時間で。 僕はまた、優子と共に少し遅い時間の昼食を取り… その後は、その日によって色々だけど… 偶には、優子と一緒に買い物などで外出したりもするが、 大抵は、仕事の続きや読書の続きをしつつ… 何時の間にか、昼寝をしていて…気が付いたら夕方。 と、いう日が多い…気がする。 要するに… 子供達と一緒の昼食なんて滅多にない、という事だ。 以前は、一体何時、一緒に食べたのか? 全く記憶に無い程だ… 数年前までの… 真衣が赤ん坊だった時ぐらいまでは 一緒に食卓を囲んでいた気もするが… 最近は… 普通に子供メニューを食べられるので…それも無い。 …さて、どうする? 考えてみるが、良い案もない。 実家にいる優子に…電話をして聞いてみようか? いやいや、そんな事をすれば… まるでこの僕が、たかが昼食のメニューの事で困っているようじゃないか。 (…実際、困っているのだが…ι) それに…わざわざ電話などすれば、 優子だけでなく、あちらの実家にも色々と余計な心配を掛けそうだし… 変に騒ぎになるのも困る。 …止めておこう。 となると…残る選択肢は… 『子供達に聞いてみる』という事か… 正直、あまり気が進まないが… 今朝のように… 『そんな事も知らないの?』と まるで馬鹿にしたような顔で見られるのは…かなりムカつくが、 この際だ…そこは我慢するとしようか。 [*前へ][次へ#] [戻る] |