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おしどり夫婦 9(おまけ会話)




(本編に連続した場面の…おまけ会話)





長男・政紀君の視線に気が付いた雲雀さんが…



雲雀父「…政紀。さっきから…何ニヤニヤしながら見てるの。」



政紀「…え? …いや、あの…何でもないよ。」
(しまった…顔に出てたのか…!)



雲雀父「…何か、言いたいことがあるなら言いなよ。」




政紀「別に、…言いたい事がある訳じゃない。」








優子さん「…何か、心配事でも?」
(分かっていない優子さんが、心配そうに…)



政紀「違うよ。ホントに…何でもないよ。」
(…内心で溜息…)
(何を考えていたかなんて…言える訳ないじゃないか…)







その様子を見ていた…
次男の拓弥君(全てを悟っている)が…


拓弥「…父さんと母さんが、あんまり仲が良いから…呆れてたんだよ。」



政紀「…!?…。」
(拓弥の奴…どうして分かったんだっ!)



真衣「パパとママが、とっても仲良しなのは有名です〜!」



優子さん「…え?…」(途端に顔が赤くなる)









雲雀父「…ふぅ〜ん。…焼き餅かい?」(ニヤリとしつつ)



政紀「…ち、違うよっ!!…なんで、自分の両親に焼き餅なんか焼くんだよっ!」



拓弥「………。」
(したり顔の父を見て…小さく溜息)








雲雀父「残念だけどね…優子は、君たちの母親である前に…僕の妻なんだ。」
「つまり…優子は僕の物って事。…潔く諦めるんだね。」




政紀・拓弥「…………。」
(それを、自分の子供相手に言うのか…この人はっ!)
(独占欲の塊のような父の言葉に呆れて…言葉が出ない状態。)








真衣「…ママは…パパの物ですか?」



雲雀父「…そうだよ。例え真衣でも…優子はあげないよ。」



真衣「…??…。…分かりました。」
(イマイチ意味不な真衣ちゃんですが…取り敢えずお返事しました(笑))




政紀・拓弥「……(深い溜息)……」









優子さんは、一連のやり取りを顔を赤くしつつ聞いていましたが…
やっと…我に返り…




優子「…あのっ…ね?…ちゃんと…全員の事が大好きなんですよ?」



政紀「…うん、知ってるよ。」
(はいはい、という投げやりなお返事(苦笑))



真衣「はい! ママが、真衣の事を大好きなのは知ってます!」



拓弥「………。」









優子さん「…拓弥?」



拓弥「僕も知ってる。…でも、…父さんは特別だって…言うんでしょ?」



優子さん「……(子供に指摘されて、更に顔が真っ赤)……」








雲雀父「…そんなの…当然の事だろ。」
(ふふんっ!と勝ち誇ったように)



優子さんの照れている所を見て…超満足そうな顔の雲雀父。

そして…恭弥さんの、
その満足そうな嬉しそうな様子を見て…俯いてしまった純情な優子さん…






…その様子を見て…

盛大な溜息をついた…政紀・拓弥の兄弟…

(…ふぅ…。この夫婦に…つける薬は無いな…)










雲雀家・長男の政紀より…子供達三人を代表して。


(僕の愚痴を、今まで聞いてくれた皆さんへ) 

(やっぱり、…この父親を…いや、この両親を、何とかして下さい…。)




(結局…最初に戻ったな。…はぁ…。)














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