[携帯モード] [URL送信]
おしどり夫婦 1


※ご注意

この大人雲雀夢SS 『おしどり夫婦』 は、これより前にUPした、
夢小説の『時を重ねて』・『母親な彼女』・『名は体を表す?』・『家族模様』…の続編(シリーズ物)です。


このお話だけでも、意味は解ると思いますが、
出来れば、先に
『時を重ねて』・『母親な彼女』・『名は体を表す?』・『家族模様』…を順番にお読み頂くと、
尚良いと思います。









★以下、本編が始まります★








++++++++++++++++++++++++






…僕は、雲雀政紀。
この雲雀家の、長男です。



今日は、僕の父さんの話を少し聞いて欲しい…。
いや、正確には「愚痴」を少し言わせて欲しい。








僕が父さんに言いたい事は、山程あるんだけど…

取り敢えず、

何よりも、一番最初に言いたい事…それは…


『息子(子供相手)に、嫉妬するなんて…止めてくれないかな?』 って事。









どういう事なのか、説明すると…

僕達が、母さんと仲良さそうに話をする現場を、
運悪く見られたりすると…
途端に、機嫌が悪くなるんだよね。


ムスッとした顔で、
わざとらしく母さんを呼んだり、何か用事を頼んだりして…
僕等(ぼくら)と、母さんのコミュニケーションの時間を、邪魔して来るんだ…。








例えば、先日の夕飯の後の事なんだけど…

食事の時の楽しい雰囲気のまま、リビングに移動して
僕と弟の拓弥と、妹の真衣の三人で、母さんと楽しく…
学校や幼稚園の話で盛り上がっていた。

あまりにワイワイ笑いながら話していたので、
その日、珍しく早く帰宅した父さんが…
玄関で「ただいま」と声を掛けたのが、誰にも聞こえなかったんだ…

当然、誰も…
玄関に、出迎えには行かなかったんだけど…





そうしたら、ムスッ!とした顔で、
リビングで談笑している僕等の所に来て…いきなり


「…随分、楽しそうだね。」



(…!…)
「恭弥さん、お帰りなさい。…今日は、早かったですね。」

と、ニコニコ笑顔で言った母さん。



「パパ!お帰りさない!」 

と妹の真衣。


それに対して、小さく「ただいま」と言った後に…







「…優子、お腹が空いてるんだ、食事を頼めるかい?」



「はい、スグにご用意いたしますね。」


と、母さんが…
父さんの分の夕飯の準備の為に、その場を離れた後に、


…僕らの方を見て…


「君達、学校の宿題や、明日の準備は出来てるのかい?」



「…まだ、だけど…」

と僕が答えたけど、拓弥は無言。







無言のままの拓弥を、一瞥(というか、ひと睨みという感じ)し…


「出来てないなら、早くやって来なよ。」
「それから、真衣は、もう…寝る時間だろ?」


…と、いう感じで…

結局、僕ら子供達は、母さんから引き離され、
リビングを追い出されたんだよね…ι









[次へ#]

1/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!