帰港地 26 (おまけ会話1)
< おまけ会話 >
本編から、数か月後に…
無事に結婚式も入籍も済ませた日から見て…
更に…1ヶ月程後(新婚ほやほやの時期)のある日…。
「…ねぇ、…早く僕達の所に…赤ちゃんが来ないかな。」
「…!?…。…赤ちゃん…ですか…!?」
「うん。僕と君の…子供の顔を早くみたい。」
「…そんな事、考えてくれるなんて。とても嬉しいです…!」
(↑大感激している真理子さん)
「だって子供が居たら、…もう君が逃げ出す心配もないしね。」
「……は?」
「真理子は、子供を置いて出て行くとか…」
「子供を連れて出て行き、父親不在で子育てするとかって、出来ない性格だろう?」
「…そうですけれど…。」
「座敷牢に閉じ込めるのは、世間体も悪いし止めてあげるよ。」
「その代わりに、早く僕等の子供が欲しい。そうすれば、君は一生、…僕から逃げられないからね。」
「…その為に…?…あの…それって酷くないですか?私が逃げられないように…なんて。」
「そんな考えで子供を欲しがるなんて、生まれてくる子が不憫です…(泣)」
「心配しなくても僕の子なんだから、ちゃんと可愛がるつもりだけど?」
「…それは、どうも。でも、私が言ってるのは動機の部分です。」
「(溜め息)…君、やっぱり…そうとうに鈍いよね。…今の話、真に受けてるの?僕を何だと思ってるのさ?」(ムッ)
「あの、どうして…そこでムッとするんですか?…ムッとしてるのは私の方なのに…!」
「真理子が…あまりに鈍過ぎるからムカついてるんだよ。」
「…全く…少しは察したらどうなんだい?」
「…察するって、何をですか? 」
「…(溜め息)…良いよ、もう。君に遠回しな話し方をした僕が悪かったよ。」
「…遠回し??」(←本気で意味不な真理子さん)
「今度、気が向いたら…僕が何を言いたかったのか、教えてあげる。」
「…今、言って欲しいのですが。」
「嫌だ。…時間をあげるから、少しは自分で考えてみなよ。」
「…考えて、分かるものなら良いですが…。」
「せめて…もう少し、僕の性格を踏まえた上で僕の話を聞けるようになって貰わないと、本気で困るからね。」
「…そんな事、言われましても…鈍いのは生まれつきですし。」
「…あのね…、流石に僕でも…そこまで鈍いのに、今更…“勘が鋭くなれ”とは言わないよ。」
「だから…それを補う、経験値を上げなよ。」
「…経験値?」
「そう。僕の思考や発言に対する経験値を上げて、勘の鈍さを補ってよ。」
「…でないと僕が、困る。」
「…困るのですか?」
「…(溜め息)…こうやって毎回“解説”する事になるのは…嫌だし面倒だからね。」
「…あぁ、成程…そういう事ですか…頑張ってみます…一応。」
(↑やっと理解したヒロイン(汗))
※続きます…
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