帰港地 23 雲雀さんは…ああ見えて、結構礼儀正しい部分もあったりする… 案外、日本古来の慣習慣例なども大事にするし…ね。 世間では、力自慢の権力を笠に着た…並盛の支配者。 力とお金と組織力に物を言わせる、 やりたい放題の暴君、とのイメージが強いらしいけど… 多くの噂には尾ヒレが付いているし…実際はそこまで酷い訳ではない。 雲雀さんには敵わない…と 思っている人達が、わざと悪評を流している事も多いしね。 私の知る限り… 彼は、ちゃんと“自分なりの基準”に基づいて行動する人。 実は、名家のお坊ちゃま育ちである彼は… 非常に精錬された環境で、それなりの品性を身に着けて育ち、 “彼なりの礼儀作法”や、ちょっとした仕草や、立ち居振る舞いからも… 上品さが、醸し出されていたりする人なのだ。 風紀委員長の時も… “彼基準”の内容ではあるけれど、 ちゃんと、正式な文章にした規約を、作らせたりしていたらしいし… (“武器の携帯は雲雀さんにだけ認められる”) (…とか、妙な内容もあったみたいね(苦笑)) 一見、滅茶苦茶な行動に見えるけど… 雲雀さん的には、理路整然と、 そして、ちゃんと既定の手順を踏んで、行動するような…そんな所がある。 そんな風に… 意外と、キチンとした手順を重視する部分もある、雲雀さんが… 私の両親と和解をし、 正式に、結婚の申し込みの挨拶を、しようとしてくれるのは… 彼にしたら、当然の事なのかもしれない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |