家族模様 8
お店に来て早々…
色々とあったけど気持ちを切り替えて、
イザ!お買い物をしようと…
早速、食糧品売り場に行き色々と見て周った…
…けれど…
私達の周囲に…極端に人が少ないのは…どうして?
…ι
…うん…。
きっと、偶然人が少ない時間なのよね…。
(と思っておく事にしましょう〜ι)
滅多にない事だからと…
「今日は、何でも好きな物を買ってあげますよ?」
と、お菓子コーナーの前で言ってみたけれど…
大喜びで好きなお菓子を数種類選んだのは…真衣だけ。
政紀も拓弥も…「別に良いよ」と素っ気ない。
こんな時には子供らしく…お菓子を選んで欲しいと思ったけれど…
強要するものでもないし…とその場を通り過ぎる。
が…、
暫く行った所にあった物に…次男の拓弥が反応した…
「僕、…これを買って欲しい。」
何が欲しいのだろうか?と考えて、拓弥の指差している
“ソレ”を見てみると…
それは…恭弥さんの大好物でもある…
『カンパチのお刺身』
ここのスーパーは、
お刺身類やお寿司ネタ用品が充実しているお店で…
天然物のカンパチまでもが売っている。
本当に、恭弥さんと拓弥は…食べ物の好みまでもがソックリで…
ついつい笑ってしまいそうになるが…
ココで笑うと拓弥の機嫌が悪くなるので
グッと我慢をし、そ知らぬ顔で…
「お夕飯に…お刺身を食べたいのですか?」
と、聞いてみる。
「いや、…今日はさっき考えたメニューで良いよ。」
「ただ…好きな物を買ってくれるって言うからコレも一緒に食べたいと思って。」
「そうですか…では買って帰りましょうね。」
と、恭弥さんの分も考えて少し多めに手に取りカゴに入れると
拓弥が、とても嬉しそうな顔をした…
(ふふ…こんな可愛い所もあるのよね…)
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