[携帯モード] [URL送信]
家族模様 21 (おまけ会話)




+「本編の翌日」設定の「おまけ会話」+



< 翌日 >




今日は、恭弥さんもお休みで自宅にいる…。

それを知っている子供達は、今まで通り…父親より早い時間に朝食を済ませ…
とっくに各自の部屋に引き揚げている。




そんな中…
休日の朝は、何時もより少しゆっくりめに起床する恭弥さんが起きて来て…
漸く、ダイニングに顔を出した…。




「…おはよう。」




「おはようございます。ゆっくり休めましたか?」




「休めたよ。」







「それは良かったですね。…すぐに朝食を召し上がりますか?」




「うん。…でも、今朝は少なめで良いよ。」




「はい、分かりました。少しお待ち下さいね。すぐに用意しますので。」





そんな遣り取りの後…
既に、ある程度の準備をしていた和風の朝食に最後の仕上げをし
ダイニングテーブルに並べて、二人で一緒に食べ始める…。








多少の日常会話以外は黙々と食べていた恭弥さんが、…突然…
ちょっと違う雰囲気(オーラ)で話し掛けて来た…





「…ねぇ優子、昨日の話だけど…。」




「…?… はい、何でしょう?」




「もしかして…君。…僕が仕事で家にいないほうが良いとか…思ってる?」




「…?… そんな事は、思っていませんよ?」








「…そうかい?」
「でも、もっと子供達と過ごす時間が欲しいと、…そう思ってるよね?」




「…それは…確かに、そう思っていますが…。」 
「でも、その為に恭弥さんにお仕事に出て欲しいなんて…そんな事は思っていませんよ?」








「…………。」




「…ιι…あの。…本当に…そんな事、考えていませんよ?」







「だけど君…、昨夜、僕と話ながら…『次の機会は何時あるだろうか?』って、考えただろ?」




「…ι(鋭いわね…ι)…えと、…まぁ…少しだけ…ι」




「(溜め息)…やっぱりね。」




「……ιι」(どうしよう?…拗ねたのかしら?)








「………。」




「………ιι」







「最近、休日出勤が多かったけど…昨日頑張ったお陰で、色々と片付いて来たんだ…」




「…はい…。」




「だから、…当分の間は、休日出勤はないよ。」




「…はい…分かりました。」








「…何?そのガッカリした顔…」 (ムッ)




「あの、…別にガッカリなんてしていませんよ?(汗)」
「…お休み出来そうで、良かったですね。」




「…うん…。」 







…………。



……ι



(…こ、この…沈黙空間は、居心地が悪いわ…ι)

(どうしよう“話し掛けるなオーラ”出してるから…声も掛けられないし…)








…暫くして…




「…ごちそうさま。」




「…はい。」






サッと、…立ち上がったかと思うと…


「じゃあ、…そういう事だから。」



と恭弥さんが、こちらをチラと見つつ、
サラリと言い放ち…さっさと自室に向かう。



ダイニングを出て行った夫の黒い背中を見つつ…
1人残された私は…


…深い溜め息…ι






…やっぱり…

自分(恭弥さん)が居ない所で…
私が子供達と仲良くしてて、とっても楽しそうだったのが(要するに自分以外の人と群れてた)
のが…イマイチ気に入らなかったのだろうか?


それとも…
『密かに次の機会を楽しみにしていた事=恭弥さんの休日出勤を期待した事に繋がる』
…という気持ちがバレて…気に入らなかったのだろうか?




う〜ん、…両方なのかな?


……ιι





どちらにしろ…怒る程ではないが…
どうやら“少し拗ねているらしい”夫のご機嫌を…
どうやって回復させようかしら?

と…アレコレと考えを巡らす…。





はぁ…全く…

変な所にまで、妙に勘が良いから、
…こんな時は大変だわ…




そう思いつつ…取り敢えず、

『今日は一日中…恭弥さんとなるべく一緒に居よう!』
 
…と、心に誓ったのだった…。










+++++++++++++++++++++++



はい!これで…
「本編+おまけ会話」…全て終了です。





このまま、ほのぼのだけで終わると見せかけて?最後の最後(というか翌日)に…
こんな恭弥さんが出現しましたね(苦笑)


やはり…妻(優子さん)が『子供達だけに占領される』状態に対する…
「我慢の限度」があるようです。

今回(つまり本編である前日)については別に許容(OK)するけど…
次回、またその次…というように続く事…
今回と同じような事が何回も連続で続く事は…あまりお好きではないようですね?

『たまに!…なら良いよ。(月に何度もあるのは多過ぎ)』
という事であろうと…推測されます。



そこで…念の為…
一応「牽制した」というか「注意した」というか?
要するに…
「自分以外の者達と、そんなに何時も何時も、楽しそうに群れてるのは、ちょっと嫌な気分。」
…という感じであり…

同時に…
「僕の事も、ちゃんと構いなよ?」という事だろうと思います。





…威厳のある雲雀父は…何処に行ったのでしょうか?







++++++



以上で、本当に全てが終了です。

こんな最後の最後までお読み頂き…本当に有難うございました!






管理人













[*前へ]

21/21ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!