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家族模様 15




しかも今日は愛娘が初めてケーキ作りに挑戦し…
初めて愛息子二人と一緒にハンバーグを作ったりもした…。

始めは嫌そうにしていた拓弥も、
なんのかんのと楽しそうだったし、本当に貴重な一日だった。



そんな事を考えつつ…
早速ハンバーグに箸をつけて頂く。



今日の和風ハンバーグは、
照り焼き風味付けに大根おろしとカイワレ大根を添えて、さっぱり風にしている。

我が家では子供達も含めハンバーグは全員が大好きで…
色々なバリエーションで作るけれど…
一番、皆が好きなのが和風味にした上に大根おろしを添えた物。

基本的に…和食が好きな我が家らしい。






一番に声を上げたのは…やはり真衣だった…

「わぁ!…これ、とっても美味しいです!…お兄ちゃま達、凄いっ♪」

妹の感嘆の声を聞いて、
二人共、まんざらでは無さそうな顔…




ゆっくりとお箸をつけて、
味わうように食べていた恭弥さんも、口を開いた。


「…うん。思ったより、悪くないね。君達にしては、申し分ない仕事振りだね。」




相変わらず…息子達に対しては厳しいというか、
直球では褒めないというか…
そんな恭弥さんの台詞に…父親の性格を熟知している長男の政紀が、言葉を返す。


「ホント?…良かった!」
「母さんと一緒に作ったから間違いは無いと思ってたけど、少し心配だったんだ。」

「焼き加減も…良い?…父さんの分は、僕が焼いたんだけど…」


とホッと安心したような、
でもまだ…不安の残った表情で聞く政紀。






「君が焼いたのかい?…うん、丁度良い焼き加減だね。…美味しいよ。」


やっと…「美味しい」という単語を使って褒めてくれた事に、
本当に嬉しそうにしている政紀…。





それを聞いて…
次男の拓弥も、私に少し控えめに声をかける…


「…母さんのは、どう?…それは僕が焼いたんだけど…。」



「とても、美味しいですよ。」  
「焼き過ぎでも生焼けでもなく、丁度良く、しかもキレイに焼けていますね。」




そう話すと…あの拓弥でも、こんなに嬉しそうな顔をするのね!
と思う程に素晴らしい満面の笑みを返されつつ…


「…そうか!…良かった!」


と心から、ホッとした声を出した拓弥が…とても可愛く愛らしく、
…年齢相応の子供に見える。
(普段はあまりない、貴重な一瞬ね。)












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あきゅろす。
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