母親な彼女 1
※ご注意
この大人雲雀夢SS 『母親な彼女』 は、この夢のひとつ前にUPした、
夢小説の『時を重ねて』…の続編(シリーズ物)です。
このお話だけでも意味は解りますが…
先に『時を重ねて』をお読み頂いた方が良いと思います。
★以下、本編が始まります★
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「…ただいま。」
と、何時もの様に玄関で言ってみるが…、
…返事がない…。
「…………。」
最近、自宅に帰っても…あまり楽しくない…。
以前ならば…僕が帰宅するのを待ちわびていたらしい
妻の優子が、とても嬉しそうな笑顔で…
『お帰りなさい!…お疲れ様でした。』
と僕を迎えてくれていたのに…
ここ数日、それがない…
そもそも僕が帰宅したというのに…
玄関に出迎えにも来ないなんて…全く、…どうかしている。
いくら忙しいと言っても、
仕事から疲れて帰宅した夫の出迎えも出来ないのかい?
…と、そう思いつつ、
理由を聞いて、一応…納得はした。
(別に本当に疲れている訳じゃないんだけど…そういう事にしておく…)
そんな状況ならば仕方ない事だとも思うが…
しかし…実に、面白くない。
何しろ、…この僕が放っておかれ…
妻の優子が必死に構ってやっているのは
…子供達なのだ…。
『仕方ない事だ…』
『彼女は…母親として、当然の事をしているだけだ…』
とは思うが…、
ここまで、全く相手にされずに、数日間も過ぎると…
少し不満が溜りつつある…。
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