名は体を表す? 4
「雲雀家は別に神主の家柄ではないし、政治家の家柄でもない。」
「神の心に沿った政治なんて…そんな大袈裟な事も出来ないが…」
「“風紀”を重んじたマツリゴト…なら出来る。」
「…フウキって?」
「社会の秩序を守る為の規律…節度ある生活態度。」
「…というような意味だ。」
「チツジョ? キリツ…?」
「つまり君の名前は…」
『社会の秩序を守る為に人々を治める、統率して導く』
「…という意味になるんだ。」
「良く分からないけど…そんなにスゴイ意味があったんだ…。」
「でも、そんな事…僕に出来るようになるのかな?」
「僕が…日々やっている事だよ。」
「…えっ?」
「お父さんのお仕事って会社の経営者じゃなかったの?」
「複数の会社を経営しつつ事業者として行動しつつ、」
「…同時に並盛の風紀も守っている。」
「…会社じゃなくて並盛のフウキ?」
「そうだよ。」
「僕が並盛の秩序になったのは…中学生の時だけど、それからずっとね。」
「ええっ?…中学生の時!?」
「並盛のチツジョ? …??…」
父さんの言った意味がイマイチ分からなくて、
???とはてなマークを飛ばしていたら…
少し苦笑した顔の母さんが話掛けて来た。
「政紀の人生は、政紀自身の物です。」
「どんな願いや想いが、籠ったお名前なのか…」
「それを知って欲しかっただけで、」
「貴方に、お父様と同じ道を歩んで欲しい…」
「同じ事をして欲しい…と、言っている訳ではありませんよ。」
「…(そうか、良かった)……」
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