異次元逢瀬 8
「あの…じゃあ結局…」
「今…目の前にいる骸さんは、本物の骸さんなんですか?」
「そうですよ。」
「…より正確には、精神の状態の…本物の僕ですよ。」
「えっ、でも…どうしてっ!?」
「…そんな事、有り得ないっ!!」
「…そうなんですよ。」
「貴女にとって二次元の住人である僕と、貴女がリアルに会う事など…」
「いくら異次元で会ってるにしても…通常は、有り得ない事です。」
「一体何があったのか、僕にも確かな事は解りませんが…。」
「もしかしたら…」
「今日は…僕達の世界では、星が異常な並び方をする日でしてね。」
「昔から、こんな日には、説明の出来ない不思議な事が起こると言われてるんですが。」
「…そのせい、かもしれませんね?」
「…………」
何だか、不思議な話過ぎて…良く解らないけど…、
目の前の骸さんは嘘など言ってないと…
あたしの第六感が言ってる……気がする。
……と、いう事は……。
「あのっ!」
「じゃ、じゃあ…、ホントに本物の骸さんっ!?」
ふっと微笑しながら骸さんが…
「そうだと、さっきから何度も言ってるでしょう?」
「えっ、えっ…!!本当に!?」
「えっ!…あたしっ…どうしようっ!!」
うわっ〜、なんか恥ずかしいやら、嬉しいやら…
複雑な気持ちっ!!
―――まさか、本物の骸さんと会ってるなんて…
一体…ど、どうしたらいいの?
自分がどうすればいいか、解らないっ!
……軽くパニックになったみたい……。
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