異次元逢瀬 7
優雅に微笑しながら、骸さんが頷いてくれる。
あぁ、その笑顔に悩殺されそうです!
「そして、リアルな僕にとっても…ココは異次元なんです。」
「……えっ?」
「貴女にとってココは異次元であると同時に…」
「僕にとっても、異次元なんですよ。」
「あたしにとっても、骸さんにとっても……異次元?」
「つまり、今、僕達はお互いにとって…異次元で会っているという事です。」
「…お互いに?……あたしの夢の中じゃなくて?」
「あぁ、説明を忘れていましたが…」
「人間は、しばしば『夢』の中で四次元に行ってるのですよ。」
「それって、つまり…」
「あたしは…夢の中で…四次元の骸さんの精神世界にいるって事?」
「…じゃあ、コレはやっぱり……あたしの夢?」
「一応…そうなりますね。でも、単なる夢ではない。」
「リアルに四次元に来てるのを…『夢として認識』しているだけなのですよ。」
「寝ている時というのは…」
「精神を飛ばして、異次元に行き易くなってるのです。」
「今、真奈美の精神は、四次元にある僕の精神世界に飛んで来た状態というか…」
「舞い込んで来たと言いますか、呼び込まれた――そんな状態です。」
…解ったような…意味不のような…。
――そんな感じ。
結局、コレって………、
あたしの夢であって…ホントは夢ではなくて、
――骸さんに、実際に会ってるって事?
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