異次元逢瀬 4
「貴女は、コレは自分の夢が作った妄想だと思っているようですが…、違います。」
「確かにココは、僕の精神世界の筈です。」
「……えっ?」
「問題は…今、貴女の言った内容が本当だとしたら…」
「…本来、貴女はココに来れる筈がないという事です。」
「…あたしの言った事?」
「――今、貴女は…」
「僕がリボーンという、漫画の中の人だと言いましたね?」
「…はい、そうですけど…?」
「という事は…」
「貴女の世界では、僕は紙に書かれた二次元の存在だという事になる。」
「二次元。…まぁ、漫画だから…そうですね。」
「…ところが…、」
「今、貴女が居るココは…僕の精神世界…つまり四次元なんですよ。」
「えっ?…四次元?って――」
「あの、ドラえ○んの四次元ポケットみたいな…?」
クフフッと骸さんが、とても可笑しそうに笑う…。
あれ、そんな変な事を言ったかな?
…ドラえ○んの例えは、不味かったかなっ…!?
「あの未来から来た猫型ロボットのポケットも、理屈は一緒ですが。」
「…クフッ…。」
「僕が言っているのは…」
「もっとリアルな世界の、真面目な話ですよ、真奈美。」
うわっ〜!!
骸さんが、あたしの名前を呼んでくれたっ!
…超嬉しいかもっ!!!
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