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異次元逢瀬 16






………………



…………




……あれ、ここは…?






……何時ものように
自宅のベッドの中で眼を覚ましたあたしは
周りを、キョロキョロ…。

だって、確か…さっきまで骸さんと逢ってた…筈…。




だけど、眼の前の風景は…いつもと変わらない…
自分の部屋だ…。






あれは…夢? 

…それとも現実? 





…よく解らない…。



…一体、なんだったんだろう? …変なの…。








ボッ〜とした頭で、考えていたら…。 

何かが…
ドサッと落ちた音がして、そちらの方向を見た。


……そこには……、




骸さんが表紙になっている、リボーンのコミックスが
何故か、本棚から一冊だけ落ちてた…。




「……あ……。」


その表紙の絵を見て…思い出した…。






『…貴女の眼が覚めた時に…」
「これが、単なる夢だと思わない事を祈りますよ。』


―――という骸さんの言葉…。





あれは――、
あれは、ただの夢なんかじゃ無かった!

そう、あれは、絶対にあたしが『体験した現実』だ!



あたしは、ついさっきまで
…骸さんと一緒の空間にいたんだ…。

そう…心から確信した。







ふと見た、コミックスの表紙の骸さんが…
ほんのわずかに、微笑んだように見えたのは…
眼の、錯覚だろうか?




骸さん…、あたし何時かまた、きっと…
貴方の精神世界に行きますねっ!



――きっと、きっと!





それまで…あたしの事、忘れないで下さいね…。











+++++++ + +
++++ + +
++ +










『クフフ…、僕が貴女を忘れる訳がないでしょう?』


『…僕らは、また出逢う運命なのですから。』
『この世の中に“本当の偶然”なんてないのですよ。』


『…そう、全ては必然。』
『だから、次に逢うその時が来たら…今度は…―――』












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あきゅろす。
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