[携帯モード] [URL送信]
異次元逢瀬 11





骸さんは、とっても驚いた様子で、
興味深げにそれを聞いていた。




「驚きましたね。…こんな事があるなんて。」

「僕達の経験した事が…」
「余所の世界で、本になってるなんて、想像したこともありませんでした。」






「…あの、間違って無かったですか?」



「えぇ、貴女の話した内容は…」
「僕の経験して来た…人生そのものですよ。」



「…そうですか。」
「じゃあ、本当のコトが漫画になってるんですね。」



「どうやら、そのようですね…」








「まぁ、その話はここまでにしましょう…。」
「僕の人生なんて、楽しいものではありませんし。」



「えっ、そ、そんな事…。」
「でも、私は骸さんの生き方っていうか…その…骸さんが好きです。」



「…ほう、真奈美は面白い事を言ってくれますね…。」
「――こんな僕が…好き、ですか?」



「えっ、はい。」
「だって…あたし、リボーンキャラの中で、骸さんが一番好きなんですっ!」



「僕は、てっきり沢田綱吉辺りが人気なのだろうと思いましたが。」
「…彼が、主役の話でしょう?」








「えっ、主役ってリボーンなのかな?…ツナなのかな??」
「…と、兎に角!」
「あたしの世界では…リボーン好きな女の子達が大勢いて…」

「それぞれ、好きなキャラの事を、語り合ったりしてるんですけど…」
「ツナも、山本も、獄寺君も…雲雀さんは勿論…」
「それぞれ人気で、熱烈ファンがいますよ?」

「あと…」
「ディーノさんとかヴァリアーのメンバーとかが、好きな人も多いし。」





「…ほう、それぞれのキャラにファンがいると?」



「はい、そうです。」
「好きなキャラの事になると、みんな凄く熱いんです!」






「…それは興味深い話ですね…。」
「クフフ…僕も負けてはいられませんね…。」



「大丈夫ですっ!骸さんは、超カッコイイしっ!」
「あたしは骸さんが一番ですっ!」



「クフフ…真奈美は、本当に嬉しい事を言ってくれますね…。」
「…可愛い人だ…。」






えっ、今、可愛い人…って言った?




うわっ〜!
リアルにその低い美声で聞くと…かなりエロいです!
…骸さんっ!





「ん?どうかしましたか?…顔が赤いですよ?」



「…………。」




(骸さんが、あんなエロい美声で「可愛い人だ」なんて言うからですよっ!)












[*前へ][次へ#]

11/17ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!