異次元逢瀬 1
……………
………
……
………ここは………どこ?
―――気が付いたら、知らない場所に居た。
ぐるっと辺りを見渡すけど、全く見覚えの無い風景。
…何処なんだろう?
目の前には綺麗で小さめの湖。
いや、大きな池…かな。
水が澄んでて、とても透明度が高い。
光を反射して、キラキラしているブルーは、何とも美しくて神秘的。
その表面には…あれは…蓮の花かな?
とても美しい、うすいピンクの蓮の花がたくさん咲き誇っている。
…キレイだなぁ。
周りには森があって、周囲をぐるりと囲まれてる。
でも湖の周りは拓けて
…名前も知らない小さな花をつけた草が一杯。
草の丈は短く…まるで、切り揃えたように生えている。
まるで…絵に書いたような場所だ…。
なんて美しくて、なんて気持ちの良い場所なんだろう…。
爽やかな風が吹いて…私の髪を揺らした。
思わず深呼吸をして、大きな伸びをひとつ。
日頃の様々な煩わしい事や、勉強の大変さとか…、
そんなものを全て忘れさせてくれるみたい……。
そんな事を考えながら、目の前の風景を堪能していたら…
…突然聞こえて来た…低く艶のある美声。
「…おや、…誰かいるのですか?」
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