祝福の表現 1
注意))
このお話は…大人雲雀夢 “異常事態” の続編小話です。
(ボンゴレ側が帰った直後)
※順番:『Prisoner(プリズナー)』 ⇒『決定事項』⇒ 『異常事態』⇒ このお話『祝福の表現』
となっています。
※上記の作品をまだ、お読みでない場合は、先に3つのお話を読まれてから、このお話を読む事をお勧めします。
…そうしないと、超ネタバレになり、前の作品を楽しめませんので(^_^;)
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ヒバリさんが、婚約をしたらしいとの噂を聞いたオレ達は、
風紀財団のアジトを訪れた。
あまりに大勢で(しかも、骸までいるっ!)
行ったのが悪かったのか、ヒバリさんの機嫌は悪く、
オレが差し出したお祝いの品を、受け取ろうともしない。
どうしようかと、内心、冷や汗だったオレは、その後――
世にも稀な…
“有り得ない光景”を見る事になるとは、
夢にも思っていなかった。
+ + + + +
襖を静かに開けて、
入室して来たヒバリさんの許嫁が――、
あの有名なマリィという(元)情報屋の女性であり、
ディーノさんやリボーンまでが、
個人的に知ってる人だったとは…。
以前、一緒に仕事をした事のある山本や獄寺君が、
彼女の事を何気に気に入っている事には、以前から、気が付いていた。
彼女の良い噂は、オレの耳にも入っていたし、
一度、会いたい人だとは思っていた。
オレの、…ボンゴレ]世という立場が邪魔をして、
気軽に会いたい人に逢えないので、
今まで会う機会が訪れなかったのだが――。
(というか何時も獄寺君に…誰にでも気軽に会わないようにと――、止められるんだけどιι)
裏世界で有名な情報屋とは思えない、
可愛らしい雰囲気の…笑顔が輝く優しい感じの人。
しっかりしてるのに、この癒し系。
真っ直ぐで嘘の無い、綺麗な澄んだ瞳。
強い意思の力を奥深くに秘めつつも、
決して厳しい印象は与えない人――。
両親共に日本人だと聞いているが、
確かにベースは日本人として構成されているが、
国際的な感覚も持っていて…
広い視野で物事の判断の出来る人らしい。
―――成程。
一目見て、
これならヒバリさんが気に入るのも頷ける…と思った。
それに、何と純粋な人なのだろう。
彼女からは、邪悪な想念のようなものを一切感じない。
面白い程に清らかで、純真な人のようだ――。
ディーノさんとの再会場面での、
ほのぼのムードの中で、そんな事を考えていたオレは――、
その後の……
…未だかつて見た事のない、
異常なヒバリさんを眼の前で見て…
正直、どう反応して良いのか、…困ったιιι
あっけにとられて、言葉が出て来ない――。
兎に角、ココは一度、
ボンゴレアジトの休憩室にでも行き、
お茶でもゆっくり飲んで…
…心を落ち着かせようっ!
……そう、それがいい……。
皆、無言で戻ったが…
途中、骸とリボーンの2人はニヤニヤしていた。
――何を考えてるか、
だいたいの予想が付くだけに…怖い。
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