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死神とダンス♪
24.放課後ですぅ♪

 お昼に全開笑顔の古市に食堂イベントに行こうっと言われて、一瞬その言葉を考え固まっていると、クラスメイト数名がなぜか古市をどこかに引っ張って行ってしまった。

 何気に『食堂イベント』とは、生徒会コンプリートというなぞのお言葉だということを理解していていたが、密かに復讐相手である倉吉(←会長職)に会えるのでは?っと、考え固まっていたことをみんなは理解していない。

 1人雪次だけは、理解していたが………そんな訳のわからないことより、昼はきちんと食えっと、言われてしまったので残念ながら、いまだ倉吉にこの学園に来て会えていない。

 転校初日にしては、まずまずの日々であったということだろうが………おい!俺の本来の目的は違うじゃろーーー!!と、叫ばずにはいられないのは、気のせいだろうか?



 転校初日、放課後。

 ………本当にこの学園に倉吉はいるのだろうか?

 転校初日とあって、雪次は『オカン』全開で俺にかまうせいで、ほぼ教室から出ることはなく、倉吉情報を古市に多少聞いただけで終わってしまった。

 雪次、『オカン』気質は仕方がないにしても、トイレくらいは1人で行かせてくれ………。

 今日、俺が切実に思ったことだ。



 クラスメイト達は、この雪次の行動に目を白黒していた。

 何でも、その190pはあろうかというタッパと厳つい無表情で、クラスからかなり浮いた状態だったらしい。

 古市からは、『無口ワンコキャラ』とされ、○○○時には『鬼畜キャラ』に様変わりするなど、妄想されていたらしいが、俺の存在でどうもそれも変えざるしかないだろう。

 それでも、雪次は、バレーボール部のエース候補として期待されているせいで、ネコから人気があるなど、情報も聞くことができて少し嬉しかったりする。←古市情報。

 雪次からバレー部に入部したとは聞いても、スポーツにたいして興味がなかった俺には、雪次がどれくらいの選手なのかわからなかったから………でも、最後のネコ情報はいらないかも…。



 そんな雪次は、放課後開始と同時にバレー部に飛んで行った。

 もちろん、俺には転校初日ということもあり、身体のことを考え、まっすぐ寮に帰るように言ったけど………この機会に復讐相手に挨拶に行ってもいいよね。フッフフ。←黒笑み。

 俺が妖しげな笑みを浮かべていると、斜め前の【腐男子友の会】こと古市が、何やら言いたそうにしていて………。

 マズイ!黒笑みは天使キャラの杉崎君じゃないよね。ごまかせ〜〜〜!

「古市君、どうかした?」+首をコテンッと傾げる。

「あ、うん。なんかさっき考え事していた?」

「…うん。僕、生徒会の皆様に会ったことないから、雪次のいない隙に見に行こうかと思って、テヘッ」+舌出してみます。



 ドッダダダダッッッ!!

 おや?クラスメイトが数名、教室から飛び出して行った。何か緊急な用事か?

 不思議そうに走り去ったクラスメイト達の残像を眺めていると、ガシッと肩を掴まれ、いつの間にか正面に移動している古市。

 なぜか瞳をキラキラさせています…そして、怖いですぅ〜!←最後、素で死神口調になった。


[後退〜♪][前進〜♪]

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