[携帯モード] [URL送信]

俺の幽霊事件簿まとめ
File.5

 俺が大量に頭に?マークを浮かべていると、穂積先生は神妙な顔をし、ここの事情を説明してくれる。

「親衛隊というのは、ここの人気生徒の熱狂的ファンだと思っていい。熱狂的過ぎて、時折り暴走して、暴行の果ては強姦なんてザラだ」

「ここの警備体制って………」

「馬鹿はそれなりに頭が良くてな…。いや、家柄が良くてな…5大財閥までとはいかないが、親の地位でもみ消しなんてのもザラだ」

 なんと、恐ろしい親衛隊!そこいらの地縛霊より怖いぞ…。

 まぁ、人気者なんて、そうそう俺とは縁がないから大丈夫か…。

 なんて、思っていると、穂積先生は近づいてはいけない人達を教えてくれた…のだけど…。



「とりあえず、ここには5大財閥の4つ『櫻井』『宇佐原』『喜多川』『二階堂』の苗字を持つ人物いる。よって、そいつ等に近づかなければ、被害はない」

 ほぉー、5大財閥の4つまでそろっているんだ。

 『櫻井』は理事長のことだけど、あとは俺知らないし………うぉ!『宇佐原』!!

「あぁーーー!!忘れていました、穂積先生!俺と宇佐原3兄弟は幼馴染で、俺、そのためここに転入して来たんです!」

「………チッ、そう言えば、そんなこと言ってやがったか…」

「えっと、誰がです?」

「なんでもねー。とりあえず、宇佐原達は、お前のことを何とかするだろうから、それ以外の財閥連中には近寄るなよ」

 宇佐原のおじさんが、穂積先生に何か言っていたのかな?

 と、まぁ、それ以外の金持ち連中とは縁はないとは思うが、穂積先生の忠告に従っておきますか。



 そのあと、あまった時間になぜか英語の説教を受けた。

「なんでまだ英語の授業を受けてないのに、説教を受けなきゃならないんだ…」

 小声で愚痴を呟いてみると、前方より負のオーラが漂ってきます。

「………(それは、ここ(櫻ヶ丘学園)が全国屈指の進学校なのに、お前の英語の成績が地の底だからだ!)」

 ですよね…。無言で睨む穂積先生のオーラの色から、そう語っているのがわかりました。

 どうせ俺は、死ぬまで外国に行かないから、英語なんてしゃべれなくていいんだ!っと、言いたいところだが、怖くて言えませんでした。


[*祓い給え][清め給え*]

6/28ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!