俺の幽霊事件簿まとめ File.6 1年F組、教室前。 今は始業チャイムが鳴ってガランとした廊下にて。 「そんじゃ、面倒くせーから、ちゃちゃっと自己紹介しろよ!一応、呼んでやるから、そうしたら教室に入って来い」 そう言って、教室に入って行く穂積先生。 1人になると、それなりに緊張します。早く呼んで下さい。 それにしても、穂積先生が教室に入った瞬間「きゃ〜〜、晶先生☆こんにちは♪」なんて、教室内から聞こえてくる。 ここって男子校だよな? 気になるので、扉に張り付き聞き耳を立ててみる。 「俺様の授業を始める前に、ちょっと(だいぶ)遅れて来た転校生を紹介するぞ」 「「「おおぉーーー!!」」」 おっ、いい反応!これならすんなりクラスに溶け込めそうだ。 なーんて、思っていると…。 「先生、それでソイツ可愛いのか?」 「いや、ゼンゼン」←まぁ、俺は可愛くはないな…。 「それじゃ、かっこいいとか?」 「いや、ちょー平凡」←これも否定できない。 穂積先生が全部の質問に否定すると、クラスメイトになる予定の人達は…。 「それじゃ、晶先生、授業を始めちゃって下さい♪」 「そーだな。先生!その転校生は他のクラスにまわして下さい。うちのクラスにはいりませーん!」 なんて、声が聞こえてきて………。 オイ、コラァ!平凡は転校してくることもできんのかー!! 俺は身体を震わせて怒りを耐えていますが、そこに追い討ちをかける人物が………。 「そうだな。特別、俺様が利用できる人物ではないし、放っておくか」 ブチッ←俺の理性が切れた音。 [*祓い給え][清め給え*] [戻る] |