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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
05.2人はイトコですぅ♪

 突然気を失うように眠る萌葱君を抱きしめているのだが、身長関係上、僕はこれ以上支えきれなくなり…。

 グラッ。

 僕はそのまま倒れることになるのか!?なんて、思っていると、仕方がないなっと言う感じで萌葱君の身体を支えてくれるのは………ゴウエン。

 突然現れたゴウエンに僕は、驚くことない。

 まだ、ゴウエンは『死神』なのだから。

「ありがとう、ゴウエン、身体を支えてくれたて…それと萌葱君を眠らせてくれたこと…」

 僕がそう言えば、ゴウエンは「フンッ」と鼻を鳴らしただけで、返事はなし。

 こんな時のためにゴウエンは1日遅れて只人になるようにした。

 このゴウエンの態度からわかるとおり、信じられない気の使いようだ。

 これもいつものことだが、本性のゴウエンは何というか…クールといようか、さめているいるというか…。

 一応、師匠兼相棒である僕には何かと気を使ってくれるが、他の死神にはかなり冷たいような気がする。

 それこそ、死神のヒョウリさん並に…。

 あ、でも、そんなゴウエンでも気にかけていた人間が唯一いて、僕の肉体をあげたあの少年は、今はこの世にはいないが、死ぬ間際までゴウエンは気にしていた。

 幸せな一生を終えた彼は、その後、どこかで生まれ変わっているのだろうか?



 そんなことを考えていると、ゴウエンはこれからの打合せだと言いながら、明日から始まる学園生活での設定資料を僕に手渡す。

「えーと、『僕は天涯孤独の身の上で、ゴウエンが保護者になっている。ゴウエンとの関係はイトコで…この学園の歴史教師が長期入院したため、臨時教師として赴任したゴウエンとともに学園へ』っと…」

 設定表なる資料を見つめながら確認していくが、いくつかなぞの設定まである。

「あのー、師匠、じゃなくてゴウエン。ゴウエンの年齢が23歳は無理があると………いや、見た目はどうみても30くらいに見えるかな?………あと、性格設定が『いつものおちゃらけ』って、まさかあの口調で過ごすの?」



 僕の指摘にゴウエンは無言で【現世只人設定表】を奪い取り、自分の年齢を『23歳』から『28歳』に変更している。

 ………うん、三十路は死んでも嫌って意味なんだろうな…そっとしておこう。

「性格は諦めろ!素だと魂を怖がらせる…と、ここでは、普通の人間も同じように怖がるだろ」

 いや、それならあの性格にしなくても、ただ普通にしてくれれば………。



 しかし、こんな僕の願いは叶えられるはずもなく、一日遅れでやってきた『イトコ』は、笑顔全開の気持ち悪い性格で現れる。


[後退〜♪][前進〜♪]

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