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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
46.眠り姫の帰還♪@

 ゴウエンとの話し合い以来、ずっと部屋に詰めている。

 萌葱の部屋には、眠り続ける萌葱とずっと離れずにいる剛士。

 2人を見れば、これ以上はないくらいの強い結びつきを感じる。



 剛士は、後悔していた。

 何に?っと、思うかも知れないが、郷内ソラに自分が想っている人を告げたことを後悔していた。

 どういう経緯でそうなったかはわからないが、以前剛士は郷内ソラに告白されていた。

 その際、剛士は「好きな人がいるから、付き合えない」と、あっさり振った。が、この後の展開は、想像がつき。



「誰だよ!剛士の好きな奴は、誰なんだ!?」



 と、まぁ、上記↑のセリフを吐かれ、あまりのしつこさに剛士は、萌葱の名前を出したとのこと。

 で、それに怒りを感じたのか、今度は郷内ソラが萌葱に告白。

 萌葱を生徒会役員のいじめの標的にするために…。

 結果、郷内ソラの陰謀にまんまとはまった生徒会役員や親衛隊は、萌葱をいじめ………でも、ここで僕が現れたことにより計画が狂う。



 しかも、夏休みが明けて剛士の機嫌の良さに感づいた郷内ソラは、サミエル副会長にあんなことを指示して………。←魚住泉情報。

 て、ややっこしいな。いっそ、あの2人くっついちゃえば!!

 いや、それよりも、剛士だよ!!剛士!!



「馬鹿馬鹿大馬鹿馬鹿馬鹿!!郷内ソラに好かれているんなら、なぜ言わないんだよ!」

「………」

 僕の言葉に剛士は、大反省中なのか椅子に座っている身体を縮める。

「馬鹿か!だから、萌葱が標的になるんだ」

「………オレに振れられて、萌葱に告白しているから、もしかして、萌葱が本命かと思ったし…。まさか、まだオレを好きだと思う訳ないだろ…」

 弱弱しく答える剛士だが、その根拠はどこからくるんだ!郷内ソラが萌葱を好きだと告白したが、全く言動と行動が一致したことをしていなかっただろ!!っと突っ込みたい。

 この僕の心の声は、口にしようとした文面だ。だが、その前に剛士から、呆れるセリフを吐かれタイミングを見失う。



「考えて見ろ、萌葱だぞ、萌葱!萌葱は可愛いし性格良いし料理はうまいし、そんな萌葱を好きだという郷内の言葉に嘘はないと思うだろ!!」

「………」

 思わず、沈黙してしまったが………うん、こいつ馬鹿だ。萌葱馬鹿?ヘタレのくせに思考回路が萌葱中心で、郷内ソラの告白を不審に思わなかったなんて状況らしい。

 萌葱、こいつヤバイ、早く目覚めろよ。

 目の下に隈がくっきり浮かび上がっている剛士。

 それでも、萌葱の看病は自分がすると言ってきかない。

 実際、萌葱の看病なんて点滴の確認とあとは身体を拭いたり………って、剛士役得たな。

 思わずそんなことを考えていると、クラリッと剛士の身体が揺れる。

 とっさに両手で押さえるものの、剛士の顔色は悪く、これ以上萌葱の看病をさせる訳にはいない。

「剛士、ここは僕が見ているから寝なよ」

「いや、大丈夫だ。お前には色々動いてもらっていたんだし、萌葱の看病くらいオレにさせろよ」

 いやいやいやいや、それももう限界でしょ!


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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