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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
40.委員長ぅ♪@

「『良くやった、杉崎は2年3組の英雄だ』。それとこっちは、『謹慎解けたら、お祝いだ!みんな待っているから元気出せよ!』。あとは―――」

「もういいです、委員長」

 永遠と手紙を読み上げていく、委員長。って、委員長は委員長でも僕のクラス(2年3組)の委員長で…なぜか、この謹慎部屋にいる。

 とてもなぞだけどね。



 本当は、自室で謹慎する(停学くらったので)ことになるはずだった、僕。

 その期間相方はどこか部屋に移ってもらうのが通常だが、今は萌葱が眠り続けているため、僕は風紀委員が用意した、本来極悪人用の窓のない謹慎部屋に身を置くこととなった。

 うん、ちょっと囚人気分を味わっているけど、扉の鍵は、風紀委員の計らいで、掛けないでくれているし、結構快適だ。

 食事のほうはゴウエンが運んでくれるのは、うん、これもゴウエンなら何か裏で風紀委員と取引したと思えばいいが、なぜに委員長がここにいる?



 僕の手に強引に読み上げたクラスメイト達の手紙を渡す委員長は、ニッと笑う。

「俺がここにいるのが不思議?」

 うんうん!首を縦に振る。

「ちょっとした伝手があってね」

「伝手?」

「風紀委員長と俺の恋人が兄弟なんだよ」

「恋人………えっ!委員長の恋人!?」

 突然のことにビックリするが、ビックリしている僕に委員長は頬を掻きながら、「1年の時のクラスメイトで、いつの間にかね…」と、照れている。

 委員長は、委員長らしい性格でみんなをまとめている。

 容姿は平凡で、萌葱の件でもクラスで頼れる兄貴分となり、信頼は厚い。



 それでも、なぜ僕のところに来てくれたんだ?

「クスッ、俺がここにいるのは変?俺もね、なぜかわらないんだけど、杉崎君に協力したというか、力になりたいと思うんだ」

「協力?」

「あ、それは、俺の勝手な見解だけど、杉崎君は田伏君をお助けマンだと勝手に思っている。それで、俺は杉崎君に協力する、お助けマン」

「ぷっ、何それ、委員長〜、あっははは」

「だよね〜、なんで、こんなこと思うんだろう?もしかして、杉崎君は俺の弟かって!あっははは」

 おかしくなって、それからしばらく僕達は笑い合った。


[後退〜♪][前進〜♪]

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