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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
35.閑話。(Side.???)

 夕暮れ時、学園にあるうっそうと生い茂る森の中、2人の生徒が異なる表情を見せ話し合っている。

 苦々しい表情を見せている生徒は、歯ぎしりしつつ憎しみの言葉を吐く。

「あんな奴!!あんな奴!!あんな奴!!ここからいなくなればいいんだ!!」

 苦々しい表情を浮かべている生徒は、言葉だけではたりないのか、近場にある木に力いっぱい拳をぶつける。

 そして、もう1人の生徒は、そんな苦々しい表情を浮かべている生徒の手を取り、にこやかにきれいな笑みを浮かべて、傷口にハンカチを巻く。

 笑みを浮かべている生徒は、その笑みを持続させたまま問う。

 まるで、誘うように…。

「それじゃ、3つ目の願いを言う?――の願いはこれで3つ目。わかっていると思うけど、それでも彼が――に振り向くことはなかったら、賭けは私の勝ちだよ」

「わかっているよ!!でも、今度こそ成功する!!そして、――は、絶対おれのことを好きになるに決まっている!!」

 苦々しい表情を浮かべたままの生徒の発言………笑みを浮かべたままの生徒はその言葉に気付かれないようにニンマリ禍々しい笑みを浮かべる。



「それじゃ、賭けの確認をしようか。私は――の3つの願いを叶える。それで、彼が――を好きになれば私の負け。潔く、――の前から姿を消す。でも、3つの願いを叶えても彼が――を好きにならなければ………」

 ここで、いったん笑みを浮かべている生徒が間を空けると、苦々しい表情を浮かべている生徒は、続く言葉を言う。

「わかってる!!おれはお前の言うことを何でも聞く!!」

「何でもだよ?」

「わかってるよ!!」



 1つ目の――の願いは、嫌いな生徒をいじめること。

 これは、親衛隊を使って――の指示通り様々なことをした。

 そして、追い打ちをかけるように――も嫌いな生徒に好きだと告白して、生徒会役員を嗾けるようにした。

 しかし、それでも、――が嫌いな生徒は、いじめを必死で耐え抜いた。



 だから、2つ目の願いを発動。

 一番、身体的にも精神的にも追い詰めるやり方。

 ――が嫌いな生徒をレイプするように指示。もちろん、バレた時にこちらまで被害がこないように万全にしたが、寸前のところで風紀委員の邪魔が入る。

 でも、――が嫌いな生徒は、それで終了。このまま、学園を辞めるとばかり…。

 目前まで――が勝つと思われた状況に、――が嫌いな生徒の保護者は事故で他界。

 神様か悪魔は、私に味方している。



 3つ目の願いもかなりエグいもの。

 ――が嫌いな生徒は、どれだけ耐えられるだろうか?いや、耐えて欲しいものだ。

 もし、――が嫌いな生徒が耐えてくれたら、賭けは私の勝ち。



 賭けに勝てば、私は――を手に入れることができる。

 さぁ、神様でも悪魔でも、この賭けを知っていたらどちらに味方する?


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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