続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
34.油断大敵ぃ♪
でも、こんな時だからこそ油断してはいけなかったんだ。
僕もゴウエンも油断した。
事態は深刻。取り返しはつかない。
しかし、【彼】はきっと僕を責めない。
僕は良くやっていると………こんな風になってしまったけど、良くやってくれたと…きっと【彼】は、そう言う。
昼休み、萌葱は剛士の告白の返事をしに行った。
昼休みはいつも僕と食べていたけど、こんな日だからこそ、僕はついていくのを遠慮して…。
それから萌葱は行方不明になる。
そして、夜になると萌葱は意外な場所から発見された………。
寮のサミエル・ヴァルゴ副会長の部屋から出て来た萌葱は、顔を真っ青に染め、扉の前で立ち尽くしていた。
立ち姿はぎこちなく…何をしていたのは一目瞭然。
一番はじめに発見したのは、サミエル副会長の親衛隊。
立ち尽くし呆然としていたところを萌葱は親衛隊に詰め寄られ、床に倒されていたところを獅子堂会長に発見され、助け出さられる。
その後、獅子堂会長は、震えて動けなくなっている萌葱を僕等の部屋まで抱えて来てくれた。
剛士は、何に怒ればいいのか無表情で壁に身体を寄せ、萌葱はずっと自分の身体を抱きしめたまま震えていた。
翌日、サミエル副会長の部屋から出て来た萌葱の姿が、学園内の掲示板で映し出され、卑猥な文字が躍ることになる。
[後退〜♪][前進〜♪]
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