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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
33.告白の返事ぃ♪

 萌葱は、僕の顔を見て不思議そうにしているけど、2人(萌葱&剛士)を見れば恋愛に発展しないほうがおかしいと思う。

 最初に、萌葱の作った壁に手を触れたのは僕かも知れないけど、その壁を突破して壊したのは、剛士だ。

 萌葱の作った壁はとても厚くて、剛士をなかなか受け付けず、鉄板並に頑なだった。

 でも、僕と出会い…クラスメイトの優しさに触れ、次々と萌葱に笑みを浮かべ話しかけてゆく人が増えていくたび、萌葱の人見知りとか引っ込み思案だという壁が少しずつ、少しずつ崩れてゆく。

 そして、ヘタレだけど、誰よりも優しく包み込むように萌葱を守っている剛士と一緒に笑っているうちに、いつの間にかその壁が消えた。



 萌葱、気付いている?

 最初は、僕にしか笑みを浮かべていなかった君は、今はどこでもいつでも笑みを浮かべて楽しそうにしているんだよ。

 手を伸ばせば、萌葱はいつでも僕から羽ばたけるし、それこそ誰とでも仲良くなれるくらい強くなっているんだよ。

 だから、萌葱がいま感じた感情も君が強くなって、変わってきている証拠で…。



「萌葱、その様子だと返事はまだだよね?」

 僕の問いに大きく首を縦に振る、萌葱。

 萌葱の返事なんて、外から見てれば誰でもわかるのに…。

 もしかして萌葱は、自分の感情がわからなったのかな?

 いや、ヘタレ剛士が萌葱にそういう感情をちゃんと見せてなかったのが悪いんだ。

 チッ、あのヘタレめ!!



「で、でもね。ちゃんと考えて、へ、返事はもう決めていて…」

「そっか。うまくいくといいね…頑張ってね、萌葱。それとも、おめでとうのほうがいいのかな?」

「えっと、あっと、うん。先にありがとうって、言っておこうかな。しのぶはぼくの親友だから!」

 照れていても、満面の笑みを浮かべる萌葱。

 告白の返事は、僕の想像通り「YES」と言うことなのだろう。

 剛士と幸せにっとちょっと意地悪して言うと、ポンッと破裂音がしそうなくらい真っ赤な顔になる萌葱。

 手をワタワタさせ、口をパクパクする姿は、何となく可愛くて…僕はずっと笑っていた。


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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