続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
18.豹変のしのぶぅ♪
僕と萌葱の部屋に郷内ソラが、突撃訪問して来た時のことを思い出してみる。
その時も、やはり、金魚のフンも引き連れて来た郷内ソラ。
僕と萌葱+郷内ソラ+生徒会4名+不良の合計6人名により、一気に人口密度が増した状態のリビングに、僕はキレた。
キレた理由は、翌日にテストがあって、元々僕の頭は平均以下のため、萌葱の平均的な成績をあてにして猛勉強中であったため。
これでキレなきゃ、死神なんていらないよね。←しのぶはキレているため意味不明になっている。
ギャイギャイうるさく騒ぐ郷内ソラ………金魚のフンも一人ひとり個性豊かなメンバーのため、話題は尽きなく………。
「うぜー、黙りやがれ!!しかも、揃いにそろって………地獄に送ってやろーかぁ〜(※ヤクザ風)」
今なら冷静になれる………この時の僕は、それこそ天使のような悪魔と表現していいほど、素晴らしい顔をしていたと。
しかし、そんなことお構いなしの郷内ソラは、やはり僕に反発して。
「何でそんなこと言うんだよ!!おまえには、かんけーないじゃん!!おれは萌葱と話しているんだから、おまえこそどっかいけ!」
ブチッ。
体内で何かがキレた音が確かに聞こえた。
郷内ソラ以外のメンバーは、なぜか僕の顔を見て静かに顔を青ざめて、僕に声をかけているような気がするが、そんなこと知るか!!
「はぁ〜!何言ってんのさ、萌葱に関心すらされていないのに!!それにここは僕の部屋でもある!!」
「うっ!…萌葱はただ照れているだけで………そう、恋人同士になるも時間の問題なんだから構わないだろ!!」
「馬鹿も休み休み言え!!お前なんてゴミ以下としか思われていないんだよ!!ちなみに、そこのうしろに張り付いているメンバーは、そのゴミの金魚のフンだ!!」
「「「え゛!?」」」
「おまえ、失礼なやつ!!なっ!!違うよな、萌葱はおれのことを…」
郷内ソラが、必死に萌葱にすがろうとする手を僕は乱暴に払う。
「フンッ!萌葱に触れるな!!そもそも萌葱に惚れていると言いながら、萌葱が暴力に合っているのを知らないのはなぜだ!」
「それは、親衛隊ってやつが!!」
「それだけじゃない!お前の金魚のフンもその暴力に参加しているのを、お前は本当に気付いていないのか!?」
それからは、お決まりのように、郷内ソラが金魚のフンに対し「サイテーだ」とかなんざらほざいて、そして、なぜか友情を確かめ合って…去って行った。
…ように見えた。
補足だが、翌日に生徒会メンバーがなぜか僕に平謝り状態だったのは、不思議に思っていたが………なるほど、僕はこの時キレたことにより、怖がらせてしまっていたんだな。
長年、死神として働いていると色々なことがあり、たまに僕は何かのスイッチが入ったかのよう変わるらしい。←自分では気付いていない。
これでは、僕の死神の二つ名が『豹変のしのぶ』と呼ばれていることは、不本意だが、認めざるおえないようだ。
[後退〜♪][前進〜♪]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!