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続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
17.息ピッタリぃ♪

「で!話しは戻るけど、不良少年、筒井剛士はズバリ!田伏萌葱にラブなのでしょうか!?」

「バ、バカ―――」

「うんうん、実は…。出会いはありがちな喧嘩シーン。そこにちょうどよく通りかかった田伏先輩は、剛にぃーを怖がるどころか手当してくれて…」

「ふんふん!」

 僕の質問に不良少年、筒井剛士が何か言う前に補佐の及川公恵が答えてくれた。

 もちろん、続きも…。

「ツンデレ風に剛にぃーがお礼を言うと、なんて言うの?田伏先輩の笑顔がすごく可愛くて…」

「うんうん!僕も常日頃、萌葱のあの平凡の容姿にあのギャップ笑顔は、チェックしていました!」

「だよねー。で、その場に偶然一緒居合わせた僕は、幼馴染である剛にぃーを応援していたんだけど………」

「あ!今の現状?大丈夫、大丈夫!!僕が今萌葱の側にいるし、さっき盗み聞きしたところによると、なぜか副会長以外は会心したようだし、これから、きっと萌葱も前のように過ごせるよ!」

 その後、なぜか息ピッタリの状況の僕等は、晴れて友達になり、お互い名前呼びするまでの仲になった。

 ちなみに、公恵は強引に僕の友達の輪に不良少年、筒井剛士を入れたのは言うまでもない。



 獅子堂会長、魚住会計、絽書記は、僕の笑顔の交わし方、発言、行動、全てにおいて怖かったらしい…。

 とりあえず、僕の過去の行いを思い出してみよう…。



 萌葱が郷内ソラに強引に話しかけられている時。

「ほら、萌葱、こっちに来てみろよ!!これ、すごく面白いんだぜ!!」

「え?えっと、ぼくはいいよ」

「いいから!!」

 ここで強引に郷内ソラに手を引かれる萌葱。

 で、獅子堂会長が割り込んで来て。

「オイ、平凡!ソラに気に入られているからと言って、いい気になるなよ!」

 この言葉+獅子堂会長の睨みに、萌葱は顔を青ざめるが、僕はその間に立ちはだかる。

「どこをどう見れば、萌葱は『いい気』になっているのですか?よく見て下さい。萌葱は最大限に嫌がっています。それでも獅子堂会長が、これがそう歪曲して見えるようなら―――」

 ここで、僕は最大級の笑みを張りつかせ(←黒笑み)、「老眼鏡を使用することをお薦めします」っと、そっと、とある眼鏡店のパンフレットを握らせる。



 うーーーん、そう言えば、あの時の会長は、思わず出てしまった手にパンフを握り締め、プルプル震えて青ざめていたなー、こうして改めて公恵に話を聞いてみると、案外僕のこれが原因だったのだろうか?

 あれ?て、ことはあの場合もかな?


[後退〜♪][前進〜♪]

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